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2020-03-02 令和2年第1回定例会(第2日) 本文
2020-03-02 令和2年第1回定例会(第2日) 名簿

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  1. 古賀市議会 2020-03-02
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    2020年03月02日:令和2年第1回定例会(第2日) 本文 ▼最初のヒット個所へ(全 0 ヒット) 1                       午前9時30分開議                       〔出席議員19名〕 ◯議長(結城 弘明君) おはようございます。  これより本会議を再開いたします。            ────────────・────・────────────   日程第1.諸報告 2 ◯議長(結城 弘明君) 日程第1、諸報告をいたします。  本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。  また、本日は議案の大綱質疑がございますが、大綱質疑は詳細な質疑や一般質問ではなく、大綱的な質疑であることを十分に認識していただき、行っていただきますよう、よろしくお願いいたします。  以上で諸報告を終わります。            ────────────・────・────────────   日程第2.市長の施政方針について 3 ◯議長(結城 弘明君) 次、日程第2、市長の施政方針についてを議題といたします。  2月26日の本会議において、市長より施政方針の説明を受けておりましたので、これより施政方針について、会派の代表等による質疑に入ります。  質疑の通告がありますので、順次発言を許します。  なお、質疑は会派ごとの人数に5分を掛けた持ち時間で、会派に所属しない議員についても含み、会派代表者会議で合意しました順番で行うことにしております。  まず、会派自由クラブ松島岩太議員。                      〔松島議員 登壇〕 4 ◯議員(15番 松島 岩太君) 私たち会派自由クラブは、新型コロナウイルス感染症対策における古賀市の全ての取り組みを全面的に支持します。田辺市長を初め、市職員に対し、御苦労、御努力に敬意を表し、100%全面的に支持することをお約束いたします。もちろん、言いたいことはありますが、今は非常事態です。子細なことは、まさに今ここにある危機を乗り越えた後で議論するべきことであり、この難局を一丸となって乗り切ること以外に重要なことはないと判断します。また、この非常事態に市の取り組みを批判することで、政治利用や政争の具になることをよしとせず、厳に慎むべきであると考えます。市職員におかれましては、お体を壊されませぬよう、御無理をされぬようお願いを申し上げ、同時に、まあ、存分にやりなさい、責任はともに背負う所存であります。  繰り返しになりますが、私たち会派自由クラブは、新型コロナウイルス感染症対策における古賀市の全ての取り組みを全面的に支持することをお約束いたしまして、令和2年度施政方針について、古賀市議会最大会派自由クラブを代表して、通告に従い質問を行います。
     本施政方針を拝読、拝聴した率直な感想は、多岐にわたり非常にボリュームがある施政方針だというのが素直な感想です。そこで、本施政方針について、市長にお尋ねをいたします。  1、さまざまな施策の実施を通して、ふるさと古賀をどんなまちにしたいと考えられていますか。  2、市長就任から1年以上が経過し、職員との信頼関係は構築できていますか。  3、過去最大規模の令和2年度予算に、もし仮に見出しをつけるとしたら、「何予算」と考えられていますか。  4、施政方針に見られる「オール古賀」と「多文化共生」の関係は、どのように考えればいいですか。  5、施策を実施する上で、市民とのかかわりにおいて重要視していることはどのような点ですか。  以上、市長に答弁を求めます。 5 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 6 ◯市長(田辺 一城君) 会派自由クラブの御質問、施政方針についてお答えをいたします。  まず、冒頭、新型コロナウイルス感染症対策に関しまして、本市として全力を尽くしているところではありますが、今いただきました自由クラブ様の御支持、御期待にしっかりと応えられるよう、危機管理に万全を尽くし、全力を尽くしてまいる覚悟でございます。御理解と御協力を引き続きよろしくお願い申し上げます。  1点目についてお答えをいたします。私が市長就任後に、公約を踏まえて打ち出した「持続可能な都市に向けた経営方針」でお示しをしておりますとおり、経済活動や定住促進を生み出す基盤づくり、誰もが生きやすい地域共生社会の構築を進め、未来に向けて持続可能な都市をつくっていきたいと考えております。  特に、施政方針のさまざまな施策を展開していく中で、中心市街地の活性化は重要であると考えています。このため、市長就任以来、一丁目一番地と位置づけて、本市の中心拠点である古賀駅周辺の活性化をめざしています。令和2年度は、東口と西口両エリアの一体的なにぎわいづくりに向けた具体的な取り組みを進めるため、ウォーカブル推進都市の区域拡大を検討するとともに、西口エリアの本質的な再生に向けて、市民の皆様や地元民間団体の皆様がプロフェッショナル人材とともに将来像を検討し、実践をするプロジェクトをスタートし、東口エリアも都市計画決定に向けた手続を始めます。さらに、中心市街地から市内全域への活性化につなげるため、コンパクト・プラス・ネットワークの考え方のもと、都市機能の集積、経済活力の向上、定住化促進、公共交通のあり方などを総合的に検討をしていきます。こうしたことにスピード感を持って取り組み、次の世代に魅力あるふるさと古賀をつないでまいります。  2点目についてお答えします。古賀市という組織の長として、職員との信頼関係を築くことは非常に重要と認識をしており、さまざまな場面で、さまざまな立場の職員と対話の場を持つよう心がけ、風通しのいい環境をつくると同時に、長として意思決定が必要な場面では、時期を逃さず責任ある判断をしていると自負をしております。今後とも、信頼関係をより深めることができるよう、努力をしてまいりたいと考えております。  3点目についてお答えします。一言で申し上げますと、「持続可能な都市に向けた予算」と考えております。これは、私の任期中の一貫した経営方針でもあります。  4点目についてお答えします。「オール古賀」のキャッチフレーズにつきましては、市行政だけでなく、広く市民の皆様、議会の皆様のお力をいただき、本市のさまざまな課題を解決していく、まちづくりを進めていく、その思いを込めて掲げさせていただきました。多文化共生につきましては、本市でも国籍にかかわらず、既に働いたり居住したりしている方々が多く、当たり前に多国籍の人が共存する環境になってきておりますことから、お互いの文化的な違いを認め、対等な関係を築き、ともに生きていくことができる地域社会の構築に向けて、今後、力を入れて取り組むこととしており、オール古賀の一員として、外国籍の皆様もまちづくりや地域課題の解決に参加していただきたいと考えております。  5点目についてお答えします。所信表明で申し上げましたとおり、私が市長に就任してから常に意識しておりますことは、対話と交流です。市民の皆様とさまざまな現場で意見を交わすことによって、私たちの暮らしを取り巻く社会課題を見出すことができます。さらに、それらの課題を解決する政策を立案していくために、それぞれの市民の皆様の御経験に基づく知見が有意なことも多くあります。本市の施策を実施していく上で、対話と交流は重要であると考えております。 7 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。 8 ◯議員(15番 松島 岩太君) 1つ目の質問から順に、まとめて再質問を行います。  まず、1つ目の質問、ふるさと古賀をどんなまちにしたいのかについての再質問です。市長は、中心市街地等スピード感を持って整えていくことで魅力あるふるさとづくりをしたい、そういうようなお話をされました。少し幅の広い領域での質問でありましたことから答えにくかったと思いますので、もう少し絞り込んで質問いたします。  市長は、一丁目一番地としてJR古賀駅周辺開発を掲げられています。そこで、このJR古賀駅周辺開発を通して、市長はふるさと古賀をどんなまちにしたいと考えられていますか。違う言い方をすると、市長自身が私は古賀をこんなまちにしたい。そのために一丁目一番地として、JR古賀駅周辺開発に取り組みたいと言いかえることもできます。  1つ目の質問の再質問は、繰り返しになりますが、市長は一丁目一番地であるJR古賀駅周辺開発の実施を通して、私たちのふるさと古賀をどんなまちにしたいと考えていますか。答弁を求めます。  2つ目の質問の再質問は、市職員との信頼関係についてです。市長は、昨年の私たち会派自由クラブの代表質問において、市長御自身は、「私自身はリベラリストであり、保守主義者であると自覚している」と答弁されました。また、市長御自身は、「楕円の哲学を掲げた大平正芳元首相の理念と実践を参考にしている」と話されました。大平元総理は、保守本流の派閥──宏池会の会長だった人です。その方の理念と実践を参考にしているのであれば御理解いただけると思いますが、保守主義のリーダーは、決して俺が俺がとならずに、どちらかといえば、職員の皆さんが頑張ってくれていますとか、職員の頑張りで助けられていますという立ち位置を大切にします。それは、保守主義に立脚したリーダーは、決して自分1人でできることは大したことないということを理解し、みんなで担っているということが身についているからであると考えます。  ゆえに、保守主義のリーダーは、皆が苦しいときには前に立ち、果実は皆で分け合うというのが基本姿勢です。田辺市長の私が私がという姿勢は、保守主義を標榜するリーダーとしての姿は見られず、そんな行動が目につくようであれば、ともに汗をかいている職員からは信頼を得られないのではないかと考えますが、市長の答弁を求めます。  3点目の質問の再質問は、その理由についてです。なぜ「持続可能な予算」と表現されましたが、その理由について、答弁を求めます。  4点目の再質問は、オール古賀と多文化共生の関係についてです。やはりお話を聞いても、オール古賀が意味することがよくわかりません。かけ声やキャッチフレーズとしてのオール古賀は理解できないわけではありませんが、施政方針としてオール古賀で取り組むと言われると、よくわからなくなります。  そこで、市長に再度お尋ねいたします。施政方針で話されるオール古賀とは、どのようなことを指し示しているのか。答弁を求めます。  5点目の質問の再質問は、市民とのかかわりで重要視していることに関してです。最近、市が実施しようとしている施策の進捗過程で市民とのトラブルが発生している場面が随所に見受けられます。グラウンド、体育館等の使用料改定に伴う古賀市内少年スポーツ団体との確執、勤労者研修センターのありようにおける観光協会や近隣事業所との意思疎通。市民という枠を広い意味で捉えるならば、指定管理者制度導入時からおつき合いがあった事業所との事業継続不調に終わったクロスパルこが等、さまざまな分野で市民との確執が浮き彫りになってきている状況が露見されます。  市長は、市民とのかかわりにおいて、対話と交流を重要視していると答弁されました。その答弁は大丈夫ですか。私たちの会派は、この問題は非常に深刻であり、また大変危惧しています。市長の答弁は、とても実態が伴っているとは言えない状況であると考えますが、市長の見解を求めます。  以上5点、市長に再質問の答弁を求めます。 9 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 10 ◯市長(田辺 一城君) さまざま御指摘ありがとうございます。  まず、1点目からお答えしてまいります。古賀駅周辺開発を通じてどんなまちにしていきたいかということでございますけれども、まずですね、これ持続可能という理念にもかかわってくるんですけれども、どんなまちにしたいかというと、子どもたち、孫たちが、今生きている私たちの世代よりも豊かな環境で生きていける、大人になってですね、生きていけるような社会につながる取り組みを我々はしていかなければならないというふうに思っております。  そうした意味で、古賀駅、まず中心市街地の活性化というのは税収にかかわってきます。今、本市の財政状況が厳しくなりつつあるという認識を既に申し上げておりますが、この厳しくなりつつある状況をこのまま放置してはいけないと。全国、我が国が置かれている人口減少社会になっていくこの波にですね、のまれていかざるを得ないんだけれども、少しでもそののまれていくタイミングを先に先に延ばしていくということが、都市圏の自治体である古賀市にはまだできると私は思っています。その肝が、まず古賀駅周辺の再開発、そしてここに居住機能をしっかりとつけていくことで、新たに住む人もしっかりふやしていくという視点が大事だというふうに思っております。  古賀駅周辺開発、今コンパクト・プラス・ネットワークの考え方を申し上げましたけれども、中心市街地がですね、活性化しないと市全域が元気にならないと思っています。今回、コンパクトシティという概念だけではなくて、ネットワークが大事だというふうに申し上げておりますのは、特に小野校区だったり青柳校区だったりですね、いう地域にもその活力が波及するように、人が行き来するようにしなければならない。そこでネットワークという考え方のもとに、先ほどの最初の答弁で申し上げました公共交通のあり方をしっかりとこの古賀駅周辺の活性化策と連動させるという考え方を持って、特に令和2年度以降まちづくりを進めていきたいという新たな考え方を申し上げたところであります。ですから、古賀駅の周りだけが元気になればいいっちゅう話ではなくて、古賀市全域に中心市街地活性化の効果が波及していく、そうした仕組みをつくっていくということが、このまちの、これも税収だったりにつながってくると認識をしています。  あわせまして、古賀駅周辺に観光物産の拠点機能も付与していきたいという考え、申し上げておりますけれども、これはうちが企業城下町だったり、まだ農業が息づいているというところから、しっかりとですね、できてくる、つくられるもののよさをしっかりと発信していくべきだということで、物産の発信機能も古賀駅周辺に付与していくということを申し上げているところであります。つくった物の認知度を上げて、多くの人にそれを知ってもらって、そしてその消費が活性化することで企業の利益が向上し、本市の企業の成長にもつながっていく。そうしたことを仕掛けていくというのが行政として求められているというふうに思っておりますので、古賀駅周辺というのが今後の、次の世代がですね、大人になったときに税収を確保するための非常に重要な取り組みになるというふうに位置づけているところであります。  2点目であります。リベラリストであり保守主義者であることはもちろんぶれてはおりません。今御指摘のとおりですね、私、発信をよく、というか、もうとにかくしまくりますので、私が私がと見えている部分があるのは自覚している部分もありますんで、御指摘は謙虚に受けとめたいと思います。  一方で、私が発信をしまくっているのは、古賀市がこんないいまちやぜということを外に向かって伝えていくという意図があります。例えば、本日、性的マイノリティーや事実婚の皆様のパートナーシップ宣誓制度を告示をしておりますけれども、こうしたことも言わないと伝わらないと思っております。日々いろんな発信、今新型コロナウイルス対策、これは危機管理としてやっていますけれども、とにかくあらゆる手段を使って発信をしなければいけない。それは首長がリーダーシップを持って発信しないで、一番訴求力がありますので、私自身がしっかりとまちの取り組みを発信することで、市民の皆様はもちろん、市外、古賀市以外の皆様にもまちの魅力だったり、まちの取り組みが広く伝わるべきだと考えておりますので、発信力を強化し、意識的にやっております。  ただ、それが自己顕示でやっているつもりはありませんが、そうした側面が否めないというのならば、もう少し工夫をしていかなければいけないかなと。発信量は減らしてはいけないと思っていますので、工夫をしながらより広く御理解をいただけるような発信をしていきたいなというふうに思っております。  なお、今申し上げました直近の新型コロナウイルス感染症対策につきましては、もう全庁を挙げて取り組まないといけないという覚悟を持って、警戒本部のときから、今対策本部に移行して、国の方針も見ながらですけれども、さまざまな判断を私自身が最後しなければなりませんのでしておりますが、私の判断をして、その判断を受けてですね、大変多くのというか、全庁を挙げて職員がですね、頑張ってくれないと、その意図した判断が意図したところは実現しませんので、職員総力を挙げてやってくれているというところには、本当に心から感謝をしているところであります。  持続可能な予算の意味でありますが、経営方針の根幹が先ほども少し古賀駅のところで申し上げた持続可能性を、このまちの持続可能性を担保していくために取り組むということですから、令和2年度のあらゆる事業、取り組みがその持続可能性を高めていくためにあるという認識のもとに今回予算編成をさせていただいております。これは、昨年10月ですけれども、初めて予算編成を始めるに当たっての市長メッセージを出させていただきました。この考え方の中に、しっかり持続可能性を高めていくことを意識しようということは、職員みんなでそれを意識しようということをメッセージ、まず入り口で発信をさせていただいておりますので、あらゆる事業構築において、この持続可能性が念頭に置かれているものと考えております。  4番目、オール古賀の、特に施政方針と絡めた意味ですけれども、そうですね、今申し上げました施政方針は令和2年度に市政運営をしていくに当たっての理念と具体的な事業について、その意義を申し上げているところですね。その文脈から申し上げますと、個々別々の事業、取り組みにおいても、あらゆる主体、この本市のあらゆる主体が関与できるということが大事であろうということがオール古賀の意味になろうかなと思います。対話と交流だと、確かに全体的で漠然としている面もありますけれども、ある事業を進めていくときに、しっかりと市民の皆様との共働だったり、企業、また団体等のさまざまな関係者の皆様と一緒に取り組んでいけることがあるかということをしっかりと考えながら、取り組みを進めていくということが大事であろうというふうに考えております。  5番目の件については、議員御指摘のとおりですね、さまざまな市のですね、考え方をお示しするときにですね、議員御指摘のような反応が起きているということは、非常に謙虚に反省すべき部分も含めてですね、受けとめさせていただいているところであります。こうした中で、御懸念も私も共有をしておりまして、しっかりとですね、何かを進めるときに、その考え方ですね、市がお示しする考え方のですね、背景、そして根拠、そうしたものを段取りの段階でですね、きちんと関係者の皆様にお伝えをしながら御理解をいただくという営みが大事であろうというふうに考えておりますので、そこは謙虚に受けとめて、市職員全員でですね、改めて自分たちの仕事の仕方ということを見つめ直して、これから市政運営に当たっていきたいと思います。 11 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。 12 ◯議員(15番 松島 岩太君) 再々質問を続けます。  1つ目の質問、市長の答弁は、私たちのまち、ふるさと古賀に対する思いの深さ、その熱情的なものがちょっと何かわかりにくい、伝わりにくい。何かコンパクト・アンド・ネットワーク、税収のアップ、物産の機能、何かきれいな言葉としては理解ができるんです。ただ、市長の情熱の根幹となる思いが、この根幹となる思いが伝わってきません。長年、古賀の懸案事項であったJR古賀駅周辺開発の問題を石にかじりついてでも、岩に爪立ててでも、どうしてもやり遂げたいという迫力が感じられません。この取り組みは、市長の思いである「なぜやりたいのか」という根幹の部分を共有できないと完遂できない問題であると考えることから、再度市長にJR古賀駅周辺開発を通して、我がまち、ふるさと古賀をどのようにしたいのか。答弁を求めます。  2つ目の質問は、とても保守主義を標榜している市長の答弁とは思えませんでした。気持ちが伝わってこないし、正直リーダーとはどうあるべきなのかとか、リーダーシップそのものを履き違えている答弁に思えてなりません。それでは、市長にお尋ねいたします。なぜ令和2年度予算編成方針の第1項目が「市長公約及び所信表明を意識すること」が掲げられているのですか。末尾の部分は「施策を立案、説明する際は、できる限りこれらとの関連を意識すること」とあります。関連すべきは市長のほうではないですか。もちろん職員が市長公約や所信表明をないがしろにしていいと言っているのではありません。当然意識すべきことですが、それでも予算編成方針の初めに、市長公約や所信表明を意識する旨をうたい込むのは、リーダーとしての美意識が欠如していると言わざるを得ません。  職員は、公の意識と高い見識を持って、今古賀はどうあるべきなのか、何が必要なのか、何に取り組まなければいけないのか。日々、肌感を持って懸命に取り組んでいます。市長は、職員に「黙って従っとけ」と言われるのですか。「ロボットのように言われたことだけやっとけ」と言われるのですか。「思考停止を起こせ」と言われているのですか。再度、市長にお尋ねをいたします。このようなことでは、市職員との信頼関係を構築することは難しいと考えますが、いかがですか。市長の見解を求めます。  3点目の質問は、令和2年度予算編成方針をどのように受けとめているかということに関連した質問です。まあ、いろいろお答えいただきましたが、私たち会派は本予算に名前をつけるとしたら「権利の主張と委託事業の推進予算」です。いろんな意味で非常に楽しているなというのが感想です。これに関しては、もう答弁は結構です。  4点目の質問、オール古賀についてです。市長の見解をお伺いすると、やはり一人一人と向き合っていない感じがします。重さの違いを感じていないように思います。卑近な例で申しわけありませんが、私は都市計画審議会の委員です。都市計画審議会で、委員各位の発言とパブリック・コメントの発言が同じように扱われるとしたら、正直違和感があります。重さが違うのだから、決して同じではないのだと考えます。それはパブリック・コメントをないがしろにしていいということと同意ではありません。違いがあるという認識が大事なのだと思います。名誉のために申し上げておくと、現古賀市都市計画審議会は、もちろん前述のとおりではないということを申し添えておきます。  同じではないという意味で、違いがあるという認識はとても大切です。市長のフェイスブックを拝見すると、ことしに入って、駅でビラ配りをされている写真が掲載されていました。もう率直に立派だなって思います。同じ政治家として本当に頭が下がる思いです。10年近く続けられていること。そして、ことしに入って、お忙しいにもかかわらず地道に取り組まれていること。本当にすばらしい姿勢です。当然、これらの時間の中には凍えるような寒さのとき、うだるような暑さのとき、もしかしたらやめたくなった日もあるかもしれません。もし仮に、1週間ビラ配りをした青年が、駅でのビラ配りは何たるかということを偉そうに話していたら、市長、若干むっとしませんか。いかがですか。1週間やそこらで感じることと、長年続けてきた市長とでは重みが違います。ビラ配りという行為は同じでも、違いがあるという認識は大切なことだと考えます。もし、市長とその青年の発言が同じように取り扱われたとしたら、もうそれは失礼以外の何物でもないと考えます。  私たち会派は「チーム議会」という言葉に違和感を覚えます。議員それぞれはそれぞれが市民の負託を受け、それぞれの主義主張があり、それぞれが尊重されるべき立場であり、敬意を払うべき方々です。市民の負託に対して誠実であればあるほど違っていて当然であり、その違いが多ければ多いほど豊かな議会であると考えることから、どうしても「チーム議会」という言葉になじめません。「オール古賀」という言葉も「チーム議会」という言葉が持つ雰囲気と同じように感じます。何か違いを認めない空気が漂っています。  一方で、「多文化共生」という言葉は共感が持てます。違いを認め合う空気感があるからです。市長、いいかげん「オール古賀」という看板を外しませんか。看板を外して、違いがあることを認め合う懐の深い保守主義のリーダーになりませんか。せめて施政方針から「オール古賀」の文字は外しませんか。市長の答弁を求めます。  5つ目の質問は、4つ目の質問に関連して再々質問を行います。市民とのかかわりの中で、私たち会派が重要視していることは、違うということを認めること。そして、そのことを深く理解すれば、おのずと対応が異なるということ。これがとても大事なことです。そもそも行政は公平・公正・平等という概念にとらわれ過ぎて、違いを認めること、そして対応を異なることを苦手とする組織体です。それでも、自治体職員は公平・公正・平等という概念と違いを認めること、そして対応を異なることという2つの視点を高いレベルで消化し、融合することが求められており、当然、その組織体の長である市長が2つの視点の融合を大切にし、陣頭指揮をとらなければならないのだと思います。その大切な努力がなおざりになっているから、グラウンドの使用料改定といった問題がさまざまな分野で市民とのあつれきやトラブルが生じているのだと考えますが、いかがですか。市長の見解を求めます。  以上4点、再々質問について、市長に答弁を求めます。 13 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 14 ◯市長(田辺 一城君) ちょっと最後の御質問のところから答弁させていただきますね。やはり当然民主主義社会ですし、私たち社会、いろんな考えや意見を持っている人、全員意見が違いますので、それを前提として市政運営していかなきゃいけないということがあると思います。御指摘の行政の公平性の担保をしっかりやっていくとですね、当然に違いがある中で、私の考えていることと違う結論なのかとか、提案なのかという現象が起きるということがもう必ず起きることですから、それを常に自覚をしながら公の仕事はしなきゃいけないということを大前提で、もちろん私も含めて本市職員持っていますけれども、そうした中でやはり大事なのは、ジャンプをする前にですね、助走の段階でしっかりとそうしたいろんな意見を持っている人がいるんだよと、違いがあるんだよということを意識してやりとりをしていくということが大事だろうというふうに思っています。  今回の御指摘のケースなどはですね、そうした助走の段階で違いを前提とした合意形成の営みというところが、まだ我々が勉強してやっていかなきゃいけない部分があるんだろうと認識をしておりますので、そこは真摯に受けとめて、今後の運営につなげていくべく、取り組んでいきたいというふうに思っております。  ちょっと逆からいきますけど、オール古賀の部分ですね。結論としては、ちょっと公約にももちろん掲げてですね、一つの私の大事な理念として掲げさせていただいておりますので、そのオール古賀の理念の説明をですね、しっかりとやっていくことがまだ理解が及ばないという方がいらっしゃるという御指摘だとも思いますので、説明は尽くしていきたいと思っています。  1色に染めるという考え方は、このオール古賀では理念を持っていません。昨年来申し上げているですね、今議員御指摘のいろんな考えがあって、この民主主義社会が成り立っていますので、いろんな考え方をみんなで受けとめ合って、ある地点に向かおうというのが合意形成だというふうに思いますし、それが民主主義だと思います。もう違いが異なるものもそれぞれを認め合って、許容し合って、でもどっかで折り合いをつけていこうよという営みが私たちの暮らしをよりよくしていくということを思っていますので、そうしたものを市政の運営の中で具現化していきたいという私の政治理念でありますので、何か前提があって、一つの考え方なりがあって、そこに染めるというものではありませんので、そうした民主主義を具現化するための一つのキャッチフレーズであるというところの御理解を引き続き求めていくように努力をしていきたいというふうに思っております。  市長公約ですね、予算編成に当たっての市長公約と所信表明をさきに掲げたことについてでありますが、この市長公約についても、もちろん私がまず公約は自分の頭で考えてつくったものでありますが、市長公約にやはり基づいてこの行政運営をしなければならないという前提があるのは、やはりそこに民主主義における選挙という営みがあって、市民の皆様がその私が御提示させていただいたものに御理解、共感も含めていただいたものでもあるということが非常に大事なポイントかなと思っています。ですから、公約というのは、選挙という営みを経て負託を受けた者の考え方なので、みんなで、行政運営上ですね、行政の職員がまずみんなで意識を大前提としてしなければならないよということでもあり、また所信表明は、その私の選挙時の公約に基づいて私自身書かせていただいておりますので、そうした負託を受けた者の考え方というのは、ベースにみんなで持っておこうという意味合いであります。  ですから、これは基本的な考え方ではあるんですけれども、これに基づいていろんな施策、事業をやっていきますので派生していくんですよね、そこに書かれていないというか、考え方に基づいていろんな取り組みが出てきますので、そこで何かロボットに職員がなったりという状況にはなっていないと認識をしておりますし、逆に申しますと、日々の業務をやっている中で、職員から発意があって、それを私が申し上げていることとかとも照らしながら、「ああ、なるほど。そうやって深めていくことができるんだ」と、新たな発想を提起してもらって、それが市政運営につながっているという事象も当然に起きておりますし、今回の予算編成に当たっても、全部私がこうやれと言って何かできているわけでも何でもなくて、各所において職員がみずから発意し、発想し、構築された事業も当然多く含まれておりますので、私が1人でやっているとも全く思っておりませんし、職員がロボットになっているという状態ではないというふうに認識をしております。  最後に、一番最初の再質問であります熱情と迫力ですけれども、そうですね──一つ言えるのはですね、私の世代、議員の世代よりちょっと下になりますけれども、私の世代の人間の多くは古賀を離れています。こうした状況にならないようにしたいという思いが強くあります。このまちに、福岡都市圏でもありますし、このまちにいて、このまちで暮らし、そして働く場所はここなのか外なのかはわかりませんけれども、暮らし、働き、生きていくことができる、死ぬまでですね、そうした魅力あるまちなんだということをみんながこのまちで育ちながら思い続ければですね、もっとこのまちで自分も子どもを育てていこうとか、ずっとここにいようって思って人生の設計をしていくんじゃないかなとも思っています。  残念ながら、例えば──残念なのかわかりませんが──私の友人でもですね、古賀に住めばいいのにという、別の自治体にですね、住んでしまっているという事例もあります。なぜそこだったら古賀じゃないのかとかいうところを私は、それだけではないんですけれども、そうしたことはもう体感してきているのでですね、少なくともまずこのまちで育った人間がこのまちで生き続けていきたい、生き続けていけるという環境を整えていくということがとても大事なことだと思っています。そうなればですね、外からもこのまちは、ああ、そうなんだ、魅力的なまちなんやねということで、周りからもどんどん人が──人口減少社会の中で限りがあるとはいえですね、このまちを選択肢に入れてもらえる人がふえてくると思っていますので、熱情と迫力があったとは言い切れませんけれども、そうした思いを持って取り組みをさせていただいているというところです。 15 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。 16 ◯議員(15番 松島 岩太君) 令和2年度施政方針の質疑を通して、私たち会派自由クラブは、リーダーとはどのようにあるべきなのかということを明らかにしようと試みました。  1つ目の質問を通して、リーダーにはふるさとに対する深い愛情を根幹に置いた施策の実施が求められるということを申し上げました。ふるさとに対する思いは、最後少し伝わるような気もしなくもないんですけれども、それが施策にどうつながっているのかということの関連性をきちんと説明しないと、なかなか理解が深まるということは至らないような気がします。  2つ目の質問を通して、リーダーのありようについて市長にお尋ねをいたしました。保守本流の派閥──宏池会の会長だった大平正芳元首相の理念と実践を参考にし、保守主義者を標榜している市長には共感いただけると信じ、質問いたしましたが、残念ながら届いていないように感じています。  3つ目の質問では、まちづくりにおけるリーダーの役割について、議論深めようと試みましたが、表面的なところの話から深まりそうになかったので、途中で断念いたしました。新年度予算を「権利の主張と委託事業の推進予算」と名づけたのは、少し乱暴な表現であり、異論もあったとは思いますが、申し上げたかったことは、まちづくりにおいて、権利の主張といった権利の拡大は多くの市民に受け入れられ、もろ手を挙げて賛同してくれることから、その実施は容易であると考えます。難しいことは、義務とか負担とかいったものの強要とかを市民に受け入れていただくことが難しい、まちづくりの最も難しい事柄であり、これこそがリーダーの役割であると考えるからです。施政方針全般を通して、権利の主張はそうして多く語られているのに対し、市民に対し負担の強要といったものがほとんど皆無に等しいのは、自治体のリーダーとして非常に物足りなさを感じ、質疑を通して明らかにしたかったのですが、かなうことなく残念であります。委託事業の推進についても、コンサル任せにすることが結果として職員の質の低下を招くのではないかというような、実は考察すべき内容でしたが、ここでは割愛をいたします。  4点目、5点目の質問は、リーダーは市民の皆さんと正面から向き合い、違いを認めること、そして異なる対応を勇気を持って行うことの大切さを議論しようと試みました。また同時に、公平・公正・平等といった非常に扱いにくい概念に侵されていることで、現実、古賀市内ではさまざまなあつれきが市民との間に生じていることを明らかにしようと試みましたが、うーん、受けとめていただいたのかどうかっていうのは、はっきりよく伝わりませんでした。  最後に、繰り返し申し上げますが、保守主義者を標榜する市長には、俺が俺がとひとりよがりにならずに、職員を支える縁の下の力持ちであることを切に望みます。田辺市長が精力的に取り組まれている大河ドラマ招致活動、立花宗茂とギン千代の宗茂の義理の父に当たる立花道雪の名前の由来は、道の傍らに残った最後の雪のようにありたいと道雪と名乗り、その家臣である我がまちの英雄、薦野増時はどんなに武功を上げようとも恩賞を受け取らず、ただ主君──立花道雪の傍らに死後もあり続けたいと、新宮立花口にある梅岳寺に今もなおお墓が並んで建っています。我がふるさとの英傑に倣い、田辺市長が仕えるべきは古賀市民であり、市民にとって路傍の石であることを願い、会派自由クラブの代表質問を終わります。 17 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、会派自由クラブ松島岩太議員の質疑を終結いたします。  次に、会派友和、森本義征議員、どうぞ。                      〔森本議員 登壇〕 18 ◯議員(13番 森本 義征君) おはようございます。会派友和の森本義征です。会派友和のメンバーは、清原哲史、奴間健司議員。昨年の改選で新しく結成した会派です。3名の経験を生かして、議会改革、まちづくりの取り組みに貢献できればと思っています。  現在、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されています。罹患した方々と御家族にお見舞いを申し上げます。国の要請に基づき、市長の判断で小中学校がきょう2日から臨時休校、公共施設が休館等になりました。急な対応で多方面にさまざまな影響が出てくると思います。職員一丸となって、市民の健康、安心安全のため、努めていただきますようお願いいたします。感染の拡大ができるだけ早期におさまることを願っております。  それでは、田辺市長の施政方針の中身に沿って、以前とどこがどのように変わったのか、諸課題にどのように取り組むのか、以下通告に従い質問を行います。  初めに、ことしは東京オリンピック・パラリンピックの年です。この記念すべき年に、古賀市のスポーツを地域振興に生かしていく計画について、具体的な地域振興施策をお考えでしょうか、お尋ねします。  次に、国史跡船原古墳の歴史・文化を生かしたまちづくりに向けて、取り組みの推進について。船原古墳の価値を高めるために、古墳周辺も含めた視点の土地利用も考えなければならないと思いますが、古墳の保存について、市長の考え、方針をお尋ねします。  次に、全国各地で豪雨や台風などによる大規模災害が多発していることによる古賀市の防災力の強化策について。ソフト事業は実施されていますが、地震・洪水・土砂災害など、ハザードマップに指定された区域への対策事業は検討されているのでしょうか。  4番目に、新型コロナウイルス感染症の対策について。古賀市に感染した市民が出たときの対策はできているのでしょうか。自覚症状がある場合、市の相談窓口はどこなのかお尋ねします。  5番目に、中期財政見通しを公表し、将来にツケを回さない観点から、事業の優先順位を厳に判断し、選択と集中による予算配分についてお尋ねします。全ての部に対して、優先順位を決めるための共通する判断基準があると推察されますが、どのような基準で優先順位を決めているのかお尋ねします。  次に、公共交通体系の具体化に向けた取り組みについてお尋ねします。令和2年度は、地域公共交通網形成計画策定の2年目となりますが、現段階で持続可能な公共交通体系とはどのようなイメージをしてあるのか、お尋ねします。  7番目に、公共施設等総合管理計画の個別施設計画の策定について。個別施設計画を策定するとのことですが、公共施設の個々の計画を策定することでどのように施設の削減を図るのかお尋ねします。  次に、SDGsの一環として、地球温暖化に起因する気候変動とその適応策について。SDGsの視点とバックキャスティングの考え方の関係はどのような関係と考えているのか、お尋ねします。  次に、第5次古賀市総合計画での基本構想とアクションプランの2層構想で、アクションプランの毎年度ローリング方式について。実効性、弾力性、即応性を備え、毎年度ローリング方式での見直しとのことですが、毎年度、変更時の議会対応について、議会の関与の方法はどの場面でと想定されているのかお尋ねします。  最後に、第2期古賀市まち・ひと・しごと創生総合戦略についてお尋ねします。令和2年度から、第2期古賀市まち・ひと・しごと創生総合戦略を意識した予算編成とのことですが、どの事業が地方創生交付金の対象事業となるのかお尋ねします。  以上、市長にお尋ねします。 19 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 20 ◯市長(田辺 一城君) 会派友和の御質問、市長の施政方針についてにお答えをいたします。  1点目についてお答えします。本市では、平成30年度からルーマニアのホストタウンとして柔道ナショナルチームの事前キャンプを受け入れており、これまで4回のキャンプを実施し、市内小中学校の児童生徒やジュニアスポーツ団体、市民との交流などを行っています。このような交流は、特に青少年にとって、文化の違いなどによる多様な価値観に出会う機会となっております。令和2年度におけるキャンプ受け入れについても、そのような機会を多くつくるとともに、古賀市ゆかりの選手の応援も含め、オリンピック・パラリンピックに向けた機運の醸成に努めてまいります。また、8月に実施予定のパラリンピックの採火式は、障がいがある人もない人も、身近な地域社会の多様性とその魅力に触れ、その後も続く交流のきっかけの場になるよう実施してまいります。このように、新たな魅力に触れる機会を創出し、スポーツや文化などへの関心を高め、地域振興につなげていきたいと考えております。  2点目についてお答えします。国史跡船原古墳は、平成28年10月に国指定史跡となり、現段階で来訪者のための説明看板や駐車場を設置しております。また、500点を超える出土品は、まず重要文化財の指定を受けるため、九州歴史資料館と共同で調査に取り組んでおります。前方後円墳と大量の貴重な遺物を古賀市民の財産として守り、伝えていけるように、また、活用の面では、市内のさまざまな観光資源につながる一つの拠点とするべく、調査研究に努めてまいります。  3点目についてお答えします。自助、共助の実効性を高めることが地域防災力の強化には肝要であると考えます。そのために、自主防災組織間の連携強化や情報共有などを目的とした自主防災組織連絡協議会の開催を初め、地域防災力の向上と防災知識の習得を図るための防災士資格取得支援の継続、地域が主体となり共助力を高める防災訓練の支援や、自助の実効性を高めるための防災知識普及啓発の出前講座などを通じて自主防災組織を支援するとともに、市や市消防団が運用する防災行政無線や消防車両、可搬ポンプなどの消防施設の更新等を行い、消防力の充実強化を図ります。また、避難行動要支援者の安全な避難の実効性の向上を図るため、古賀市避難行動要支援者支援プランの見直しを行ってまいります。さらに、新たなデジタル技術を活用し、ハザードマップや災害情報などの防災情報をデジタル地図上に表示させることにより、誰でもインターネットを介して閲覧することが可能となるなど、防災情報活用の利便性を向上させることにより、地域防災力の強化を図ってまいります。  4点目についてお答えします。新型コロナウイルス感染症については、令和2年1月29日の庁議において、古賀市新型コロナウイルス警戒本部の設置を決定したところです。その後、新型コロナウイルス感染症の発生状況に鑑み、本市で患者が発生する危機が迫っており、より具体の対応策を講じる必要があることから、同年2月19日に私を対策本部長として、古賀市新型コロナウイルス対策本部を設置し、情報の収集、共有を図りながら、対応策の検討を行い、主体的な対策を講じてきております。  具体的には、市民の皆様に対し、市の公共施設や主催行事における手洗い、せきエチケット等の感染症対策の掲示や市のホームページなどを通じて周知に努めてまいってきました。また、感染防止対策として、市の公共施設に消毒用のアルコールを設置し、発熱等の風邪症状が見られる方の対応について掲示を行うとともに、予防健診課を窓口として市民の皆様への相談対応を行っております。  さらに、若年者の重症例が複数確認されたことや、国から示された新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を踏まえ、同月26日以降の一般市民を対象とした閉鎖空間における今年度の全ての行事についての原則中止、または延期の決定、また、28日には、本日から24日まで、市内の小中学校を臨時休校にする一方で、共働き家庭やひとり親家庭への配慮として、特に支援が必要な児童や小学校低学年の児童を中心に、学童保育所で受け入れる体制を整備するとともに、不特定多数の市民が集まる閉鎖性の高い公共施設の一時休館の決定を行うなど、状況に応じて新たな対策を講じてきております。今後も、市民の皆様の御理解を得られるように努め、情勢を注視し、危機管理を徹底してまいります。  5点目についてお答えします。本市の財政状況は、社会保障関係費を初めとした義務的経費の増加などにより厳しくなりつつあることから、事業の優先順位の判断と選択と集中による予算編成を行っております。  6点目についてお答えします。現在作成中であります地域公共交通網形成計画において、取り組みの方向性を定め、それに基づいて取り組みを具現化してまいります。  7点目についてお答えします。古賀市公共施設等総合管理計画の目標である公共施設の延べ床面積を40年間で20%削減することを達成するため、個別施設計画では今後10年間の個別の施設について、減築、集約化、複合化等の具体的な取り組みを定め、施設配置の最適化及び施設の改修、建てかえ等の実施時期の平準化による安定的な財政運営をめざすこととしております。現在、古賀市公共施設マネジメント推進本部において、個別施設計画の素案を作成しているところです。令和2年度には、附属機関として古賀市公共施設マネジメント推進審議会の設置を予定しており、年度内の個別施設計画策定をめざします。
     8点目についてお答えします。近年、気温の上昇、大雨の頻度の増加や動植物の分布域の変化、熱中症リスクの増加など、気候変動の影響が全国各地で起きており、さらに今後、長期にわたり拡大をするおそれがあります。国においては、地球温暖化に起因する気候変動に適用すべく法整備がなされる中、本市としましても、第2次古賀市環境基本計画の後期実施計画に基づき、環境施策を展開しているところです。  気候変動に対する取り組みとしましては、温室効果ガスの排出を削減させる緩和策と、その影響に備える適応策のどちらの取り組みも重要であると考えております。気候変動に対処し、市民の生命、財産を将来にわたって守り、持続可能な社会を実現するためには、温室効果ガスの削減に取り組むことはもちろん、多様な主体との連携、共働のもと、一丸となって取り組むことが一層重要となっております。今後とも持続可能な社会の実現をめざし、温室効果ガスの排出を抑える緩和策に関する取り組みを継続的に実施するとともに、気候変動の影響に備える適応策については、市民向けの講座や学校での環境教育、また多くの方々が集うイベントなど、さまざまな機会を通して、SDGsの視点を取り入れた啓発事業を展開してまいります。  9点目についてお答えします。第5次古賀市総合計画アクションプランについては、社会経済情勢の変化に対応し、実効性、弾力性、即応性を備えた計画とするため、毎年度ローリング方式による見直しを実施することを予定しております。新たな試みであるため、令和2年度からこの構図を強く意識し、行政の継続性を担保した計画の円滑な移行をめざします。  10点目についてお答えします。本年度末に策定予定の第2期古賀市まち・ひと・しごと創生総合戦略は、基本理念を「ひとが集い 魅力を育み 未来へつなぐ」とし、国の交付金なども活用しながら、令和2年度以降も引き続き、仕事の創生、人の流れの創生、人の支援の創生、まちづくりの創生の各政策に切れ目なく取り組んでまいりたいと考えております。 21 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 22 ◯議員(13番 森本 義征君) 再質問は一問一答でお尋ねしますので、よろしくお願いいたします。幾つかの提案をしますので、その件もよろしくお願いいたします。  それから、順番を入れかえて、初めに新型コロナウイルスの再質問から始めます。古賀市には感染者はまだ出ていないようですが、小中学校の臨時休校を急遽2日から24日までと決断した根拠をお尋ねします。 23 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 24 ◯市長(田辺 一城君) 臨時休校の根拠であります。これは本市に権限がありますので、まずそれを、主体性を持つということをまず第1に検討をさせていただきました。一方で、国家のリーダーがですね、相当なる根拠と覚悟を持って決断したというふうにまず捉えるべきだということを前提に置きました。本市の判断をするに当たって、時間と情報が限られる中、それをフル活用して検討し、決断をしたところであります。  なお、前提として置きましたのは、政府がここ一、二週間が勝負であるということを明言をしておるということ。そして、目的、最大の目的は感染拡大を防ぐということであります。ということは、ここ一、二週間、勝負のときにおいて休校を実施する、その始期はやはり国が言う2日であるべきだという結論に達しました。感染拡大を防ぐ勝負のときに、例えばそれが3日にする、4日にするという判断は最終的にはするべきではないということを私の責任において判断をさせていただいたところです。  なお、本市としては、その期間につきまして、一旦は春休みに接続すべくですね、国が要請してきておる24日までを特別な臨時休校の期間としておりますけれども、これは既に公開しております文書にも書いておりますように、情勢、さまざまな情勢が変化したりですね、材料がですね、判断する新たな材料が生まれてくる可能性もありますので、それを早めることがあり得るという前提において、この期間設定をさせていただいております。 25 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 26 ◯議員(13番 森本 義征君) 臨時休校中の小学生を学童保育所等で受け入れるとのことですが、受け入れの要件をお尋ねします。 27 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 28 ◯市長(田辺 一城君) 結論から言うと、希望があれば小学1年生から6年生、全ての方が対象になります。ただ、学童の登録をまだしていない、今している子どもはいいんですけど、していない方も今回、極端な例で言えば、朝来て、受け入れてと言っても、そこで手続ができるようにして受け入れられるというのが環境を整えておるところであります。 29 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 30 ◯議員(13番 森本 義征君) 受け入れが急ですから、急な受け入れで、場所、指導員の確保などはどのように考えていらっしゃいますでしょうか。 31 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 32 ◯市長(田辺 一城君) 当然、今、学童保育をですね、通常時に運営をしていただいております主体の皆様にもお願いに、市としてこの間上がりですね、御理解をいただき、午前中からあけていただくということに、この点については御理解をいただいて、御協力いただいているところです。  一方で、今まさにその現象が起きていることですから、きょうの状況をしっかり捉えてですね、今後の対応をまた考えなければいけませんが、人数の問題でですね、多くの児童生徒のニーズがある可能性を想定しておりますのでですね、学校施設ですね、教室など、教室じゃない部屋もありますが、学校施設の教室など、ほかの通常使っていないエリアについても、学校施設を使わせていただきたいということは、私自身が校長会のほうでお願い申し上げまして、各校長先生にそこについても御協力をいただけるという状況になっています。あわせて、人員の確保につきましても、私自身が校長会の皆様にお願いを申し上げまして、学校の先生方の御協力もいただきたいということは申し上げております。また、本市職員で児童館を休校に伴って閉鎖をしておりますので、そうした本市職員についても、各校において、そうしたマンパワーで動いてもらうということにしております。 33 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 34 ◯議員(13番 森本 義征君) 市職員や教職員が感染した場合のマニュアルはできていますでしょうか。 35 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 36 ◯市長(田辺 一城君) これにつきましては、既に対応方針を決定をしておりまして、庁内で共有をしております。細々申し上げますとあれですけども、要は、一つ言うとですね、まず毎日体温はかってきましょうよと申しておりまして、それで37度5分以上だったらもう出てこないということにしております。頑張って出てくるという必要性は、もうそれはしないでくれという基準を定めていたりですね、また37度5分でなくてもですね、例えばせき等の症状、または出勤していてもですね、もう上司の判断によって帰すとか、そうしたところ等も定めております。以降は当然市職員に限らずですね、当然にするべき対応をとるということになります。 37 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 38 ◯議員(13番 森本 義征君) 福岡県では、2月28日現在107件のPCR検査が実施されているようです。本市の東医療センターは、第一種、第二種感染症指定医療機関です。現在、東医療センターでPCR検査などは受けられますか。また、同病院に新型コロナウイルスの患者さんは入院しておられるのか把握されていますか、お尋ねします。 39 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 40 ◯市長(田辺 一城君) ちょっとPCR検査の実施の有無については、ちょっと一旦留保させてください。  個々別々にですね、発症者がどの感染症指定医療機関におられるということを言うというのは適切ではないと考えますので、その点についてはそうした答弁をさせていただきます。 41 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 42 ◯議員(13番 森本 義征君) 今回、感染症対策での予算措置はどのようになさるのか。本年度中に補正予算を組む必要はないのかお尋ねします。 43 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 44 ◯市長(田辺 一城君) 新型コロナウイルス感染症に係るですね、補正予算の編成の必要性は、今、この時点ではないと考えておりますが、種々情勢は変化しますので、その際はしっかりと皆様にも御相談をさせていただきたいと思います。 45 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 46 ◯議員(13番 森本 義征君) 早く終息するのを願っております。  次の質問に移ります。スポーツの地域振興ですが、市長の振興計画の中には、急な発想ですけども、屋内体育館や多目的グラウンド新設等の構想の持ち合わせはありませんか。 47 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 48 ◯市長(田辺 一城君) 今時点において、体育館を新設するといった考えは、今のこの時点ではありません。 49 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 50 ◯議員(13番 森本 義征君) 新しい発想でお願いいたします。  次の船原古墳ですが、薬王寺谷山線からの進入道路が狭隘ですが、周辺の環境整備も含めて考えているのでしょうか。 51 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 52 ◯市長(田辺 一城君) 確かに議員御指摘のですね、船原古墳周辺のアクセスをもっと改善したほうがいいんじゃないかという問題意識は持っておりますが、どのような手法によってそれを具現化していくかということについては、今何か固まっているものはありませんので、検討は庁内でしてきてはいますが、引き続き考えていきたいと思います。 53 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 54 ◯議員(13番 森本 義征君) 地域の皆様とも関係が深い問題ですから、十分に協議していただいて、開発を進めていただきますようにお願いいたします。  次の防災力の強化ですが、これも提案ですが、大規模災害時の被災者支援の拠点となるような防災公園設置を検討してみてはいかがでしょうか、お尋ねします。 55 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 56 ◯市長(田辺 一城君) 大規模災害発生時にですね、やはり我々としてもですね、確実にある一定の想定をもとに避難者等が出るということは常に意識はしておりますし、一方で、そうした今議員御指摘のものが必要であるかということについては研究をさせていただきたいと思います。 57 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 58 ◯議員(13番 森本 義征君) 御検討をよろしくお願いいたします。  5番目の予算配分ですが、事務的経費の予算編成については、各部が自主性と責任を持って財政状況や事業コストを意識したものとなるよう、枠配分予算としていると認識していますが、間違いありませんか。 59 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 60 ◯市長(田辺 一城君) 間違いありません。 61 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 62 ◯議員(13番 森本 義征君) 事業の優先順位基準の判断と事業コストを意識した枠配分予算とは、どちらが優先するのでしょうか。 63 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 64 ◯市長(田辺 一城君) 枠配分の部分とですね、それ以外の部分に分けて、まず前提を置いてですね、編成作業をしておりますので、まずそうした御理解を、共通に認識を持っていただけたらと思います。 65 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 66 ◯議員(13番 森本 義征君) 歳入についてお尋ねしますが、市税が前年度比1.5%増、70億7,000万円、地方交付税が前年度比7.0%増、30億9,500万円の見込みとあり、他の歳入との関係もあることとは思いますが、制度上、両方の増は見込めるものなのでしょうか。過大な見込みとなっていないかお尋ねします。 67 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 68 ◯総務部長(吉村 博文君) 適正に見込んでございます。 69 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 70 ◯議員(13番 森本 義征君) 予算配分については、職員がやりがいを持てる進め方をお願いいたします。  次の公共交通体系ですが、市民の移動の利便性の確保をどのように将来にわたって担保しようと考えてありますか。 71 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 72 ◯市長(田辺 一城君) 今、公共交通網形成計画策定途中でありますけれども、めざしておりますのは、市全体を見渡したときに、今よりも総合的に利便性が高まる状況をつくり出したいと思っています。 73 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 74 ◯議員(13番 森本 義征君) 市長に具体的な考えはありませんか。例えば、コミュニティバスやデマンドバスの検討とか、いかがでしょうか。 75 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 76 ◯市長(田辺 一城君) 最終的に結論を得るまでにですね、さまざまな手段は当然俎上にのせて検討することにはなりますけれども、今挙げていただいたコミュニティバスが全ての解決策になるかというと、そういうことでもなかろうとも思っておりますので、しっかり総合的にさまざまな手法を比較考慮した上で、財政との見合いも含めてですね、今よりもよき公共交通網は形成するつもりであります。 77 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 78 ◯議員(13番 森本 義征君) 市長の英断に期待します。  7番目の個別計画ですが、今後、公共施設の新設はしないということでしょうか。JR古賀駅周辺の開発や観光物産・情報発信の拠点形成に当たっても公共施設はつくらないということでしょうか。 79 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 80 ◯市長(田辺 一城君) 新たな公共施設を今後つくらないということは、これまでは申し上げていないはずでありますので、基本的にはまずその認識であります。なお、やはりこの公共施設等総合管理計画を我々がつくらなければならないのは、やはり人口減少社会に確実にこの国がなっていく中で、今の公共施設の量ですね、面積というか量を、じゃあ後年も同じように維持するということはコストとしておかしいのでですね、ですから40年間で20%削減というのが示されておりますけど、これをめざして鋭意検討はしていくということであります。 81 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 82 ◯議員(13番 森本 義征君) ここでも提案ですが、防災拠点となる古賀市本庁舎の新築建てかえや移転などの計画は、この個別施設計画で示されるのでしょうか、お尋ねします。 83 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 84 ◯市長(田辺 一城君) まず、古賀市役所庁舎はまだまだもちますのでですね、当然ですね、今後40年間という長期スパンを考えたときに、この庁舎のありようも一緒に考えていかなければならないものではありますが、個別施設計画という、この10年間という単位で今度つくるものについては、市役所庁舎は対象にはなりません。 85 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 86 ◯議員(13番 森本 義征君) 前向きな検討をお願いしたいと思います。  8番目のSDGsですが、バックキャスティングの考え方を取り入れた事業構築など、SDGsの視点を取り入れたまちづくりの推進がすなわち持続可能な地域社会の構築となるということなのでしょうか、お尋ねします。 87 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 88 ◯市長(田辺 一城君) SDGsのですね、考え方、その実践ですね、をしていくということは、このまちの持続可能性を高めていくものであると考えています。私たちのこの社会のですね、いろんな課題がありますけれども、さまざまな課題というのは、もう根底でつながっておりますし、相互に強く影響し合っておりますので、やはりこれは地域課題を解決していくという意味においては、市が行う全ての取り組みというのがSDGsの実践であり、持続可能な社会につながっていくものであると考えています。 89 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 90 ◯議員(13番 森本 義征君) このような考え方は、令和2年度当初予算のどの部分に反映されているのでしょうか。 91 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 92 ◯市長(田辺 一城君) 予算編成の方針ですね、昨年10月に出させていただいた中でもですね、このSDGsというものを意識をするということというのを前提に置かせていただいております。本市が取り組むさまざまな事業というものはSDGsの実践であると考えています。 93 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 94 ◯議員(13番 森本 義征君) 令和2年度に適合性について具体的な取り組みを期待します。例えば、福岡市のマイボトル用給水スポット設置事業や、大野城市の太陽光発電と蓄電池システムの同時設置事業等の研究をされてみたらどうかと思いますがお尋ねします。 95 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 96 ◯市長(田辺 一城君) 答弁がこれ難しいんですけれども、今例に挙げていただいた取り組みそれ自身は参考になることもあろうかと思いますので、学ばせていただきたいと思います。 97 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 98 ◯議員(13番 森本 義征君) 具体的な取り組みに期待します。  アクションプランですが、全ての部門にかかわることになるわけですが、毎回全員協議会や特別委員会で見直しについて、執行部は説明することを想定しているのでしょうか。 99 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 100 ◯経営企画課長(大浦 康志君) 第5次総合計画アクションプランについての御質疑でございますけれども、2層構造でやっていくということは決めておりますけれども、そこの詳細については、今現在、プロポーザル等で提案をいただくということにしております。ただ、基本的には柔軟性、即応性を持ってですね、毎年の課題に対応していくということでございますので、議会に対しても御報告、あるいは次年度の当初予算において、それが反映されていくというふうに私どもは考えてございます。 101 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 102 ◯議員(13番 森本 義征君) まさかとは思いますが、市長の執行権の範囲であるとして、議会の関与は考えていないということではないと思いますが、いかがでしょうか。 103 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
    104 ◯市長(田辺 一城君) 総合計画にかかわる案件でありますので、何らかの形で議会の皆様には御報告をさせていただきたいと考えております。 105 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 106 ◯議員(13番 森本 義征君) 議会に対しての配慮をお願いしたいと思います。  最後にまち・ひと・しごとですが、現在実施計画は策定してあるのでしょうか。できていないのであれば、令和2年度に実施計画を策定するのでしょうか、お尋ねします。 107 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 108 ◯経営企画課長(大浦 康志君) 第2期の総合戦略につきましては、実施計画については策定の予定はございません。 109 ◯議長(結城 弘明君) 森本議員。 110 ◯議員(13番 森本 義征君) コンサル委託に見合う実施計画が策定されることを期待したいと思います。  以上で質問を終わります。施政方針に対する会派の代表質疑でありますので、この後は一般質問、予算委員会での会派の同僚の質疑に委ねたいと思います。  新型コロナウイルス感染症が一日も早く終息することを願い、令和2年度が古賀市にとって実り多い1年になりますよう、市長、執行部職員が一丸となって政策に取り組んでいただくことを期待して質問を終わります。ありがとうございました。 111 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、会派友和、森本義征議員の質疑を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。                       午前10時53分休憩            ………………………………………………………………………………                       午前11時05分再開                       〔出席議員19名〕 112 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  会派市民クラブ、古賀誠視議員。                      〔古賀議員 登壇〕 113 ◯議員(5番 古賀 誠視君) 皆さんこんにちは。市民クラブの古賀誠視でございます。市民クラブを代表して、市長の施政方針に対して、下記のとおり質問をさせていただきます。  1つ、令和2年2月20日以降、新型コロナウイルス関連肺炎が福岡市や熊本市において、また昨日は北九州市でも確認をされております。本市においても、古賀市新型コロナウイルス感染症対策本部が設置されているが、感染防止対策と市民周知などの市の対応は。お尋ねいたします。  2番目、昨年はラグビーワールドカップ2019や日本オープン選手権の開催で盛り上がり、またジュニアスポーツクラブ等の目覚ましい活躍も見受けられましたが、本市におけるジュニアスポーツの育成策はどのように考えておられるでしょうか。  3番目、地域公共交通網形成計画を策定とあるが、市長が考える古賀市公共交通の考え方はどういうものなんでしょうか。  以上、3点をお伺いいたします。 114 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 115 ◯市長(田辺 一城君) 会派市民クラブの御質問、市長の施政方針についてにお答えをいたします。  1点目についてお答えします。感染防止対策としましては、市の公共施設に消毒用のアルコールを設置し、発熱等の風邪症状が見られる方の対応について掲示を行うとともに、予防健診課を窓口として、市民の相談対応を行っております。また、感染拡大リスクの高い学校や社会福祉施設等に対し、国や県と連携協力し、感染症対策にかかわる周知を行っております。  さらに、若年者の重症例が複数確認されたことや、国から示された新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を踏まえ、2月26日以降の一般市民を対象とした閉鎖空間における今年度の全ての行事については、原則中止、または延期の決定を行っております。加えて28日には、本日から24日まで、市内の小中学校を臨時休校にする一方で、共働き家庭やひとり親家庭への配慮として、特に支援が必要な児童や小学校低学年の児童を中心に、学童保育所で受け入れる態勢を整備するとともに、不特定多数の市民が集まる閉鎖性の高い公共施設の一時休館の決定を行うなど、主体的な対策を講じております。  また、市民に対する周知としましては、市の公共施設や主催行事における手洗い、せきエチケット等の感染症対策の掲示や市のホームページなどを通じて行ってきたところです。それに加えて、国や県と連携し、症状がある場合の対応等について、市ホームページにて周知に努めているところです。今後も情勢を注視し、危機管理を徹底してまいります。  2点目についてお答えします。第2次古賀市スポーツ推進計画において、ジュニアスポーツ環境の充実を図ることをめざしており、子どもがスポーツに親しみ、スポーツを親しめるよう、指導者が子どもの発育・発達段階に応じた指導方法などを学ぶ機会をつくるなど、グッドコーチ育成に取り組むこととしています。また、体を動かすことや、スポーツを好きになる子どもがふえるよう、スポーツ推進委員などと連携し、青少年育成関係の取り組みなどの中で、スポーツに関心のある子どもだけでなく、関心の低い子どもも一緒に自然と体を動かせるような遊びや運動体験の場をふやしてまいります。  3点目についてお答えします。公共交通については、自由に移動することが困難な高齢者等、必要な人に必要な移動手段が確保されていること、また持続可能なものとして維持するために、市民の皆様に活用していただくことが重要であると考えております。そのため、地域公共交通網形成計画を策定し、全体としてより利便性が高く、持続可能な公共交通体系の具体化に向けた取り組みを推進してまいります。 116 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 117 ◯議員(5番 古賀 誠視君) それでは、再質問に移らせていただきます。本日まで、コロナウイルス感染症対策で非常に御尽力いただいている市職員や市長を初め、職員の皆さんには心から敬意を表したいと思います。その上で質問をさせていただきます。  市においても、そういう一般市民対象の市主催の行事、イベントの中止が苦慮され、地域の中でもですね、今後3月になると各種団体の総会とか、会合などを控えておるわけですけども、もうそれに対してですね、それぞれの組織の対応にはなると思うんですけど、市として、そういう地域コミュニティに対する要請とか、要望とか、予防策についての要請はなされたんでしょうか。 118 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 119 ◯市長(田辺 一城君) きょう時点までの段階において、市からそうした皆様に対して要請をするということは行っておりません。 120 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 121 ◯議員(5番 古賀 誠視君) 私も含めて、今隣組長ということで総会控えています。それで、自分自身どうしたらいいのかというのがありまして、ただ規約上、勝手に変更するわけにいきません。非常に皆さん悩んでおられます。もしそこら辺で何かアドバイスがあるなら、ちょっと教えてください。 122 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 123 ◯市長(田辺 一城君) 恐らく非常に悩ましい状況に各所で置かれているだろうということは推察をしておりますし、推察だけじゃなくて、そういうお声は直接お聞きすることもあります。今、我々として申し上げられるのはですね、本市として本市主催行事、屋内、閉鎖性の高い空間の行事については原則全て中止、延期をしているという判断をしているという事実があると。そうした対応を市がしているということを捉えて、感染拡大を防ぐという視点から、それぞれ御判断をいただけたらと思っております。 124 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 125 ◯議員(5番 古賀 誠視君) それではですね、続きますが、市民から物すご相談を受けるわけですけど、実際発熱とか熱が続いた場合、どこに行けばいいのかな、どこに相談したらいいかなという話をよく聞きます。そういう面では、まだまだ市民に対して周知が十分でないのかな。きょう、これからまた新たに周知をされていくと思いますけども、その市民周知やら、そういう市民が病気やら発症した場合、と思った場合ですね、自分が思った場合に、そういう受け入れの態勢とか相談体制はできているんでしょうか。 126 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 127 ◯市長(田辺 一城君) 相談のあり方については、後ほど答弁、担当からさせますけれども、周知のあり方につきましては、さまざまな手法でやってきておりますけれども、やはり例えばインターネットはもう即応性があって、どんどんどんどん発信はさせていただいておりますけれどもですね、どうしても紙ベースでという話もありますので、紙ベースでも市民の皆様に周知ができるよう、その手法は既に検討し、近々取り組めたらと思っております。 128 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 129 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 市長、第1答弁で申し上げましたとおり、予防健診課をですね、窓口といたしまして、市民の方の相談対応をさせていただいてございます。その上で、具体のですね、それぞれの方の症状等、感染の疑い等の御相談につきましては、基本的には粕屋保健所ということになってございますので、その辺も周知はさせていただいておりますけども、またいろんな機会を捉まえて周知をさせていただきたいというふうに思っております。 130 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 131 ◯議員(5番 古賀 誠視君) 古賀市内でそういうPCR検査っていう段階まで進んだことはあるんでしょうか。 132 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 133 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 正直な話ですね、古賀市民の方で検査を受けたかどうかということの情報については県のほうからは届いておりませんので、我々として、事実としては把握をしていないところでございます。 134 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 135 ◯議員(5番 古賀 誠視君) 今後も市民の相談には十分対応していただくように要望しておきたいと思います。  それに、今度小中学校、高校も含めて、学校が休校という状況になりました。それに至るまでにですね、例えば教育現場とか、そういう意見や要望については受けておられるんでしょうか。 136 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 137 ◯市長(田辺 一城君) 事実関係としてはですね、これ首相の要請が明らかになったのは27日の夜、おおむね18時台だったと記憶しています。これを私ももちろん報道で知りましたので、それを覚知した段階から必要なまず情報の共有を幹部職員、対策本部員で図った上でさまざま検討し、今の御質問に答えるならば、ですから28日に臨時休校の意思決定をしていますが、28日の朝から対策本部の会議を開催をしておりますが、同時並行で校長会も開催をしておりまして、校長会の考え方として、同時並行でやっている対策本部のほうに、その考え、一定のまず校長会としての意思、考えを──出していただいて、その校長会の考えも踏まえて、最終的には私自身がこの方針を決定したということになります。 138 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 139 ◯議員(5番 古賀 誠視君) 学童保育所の件でお尋ねしますけど、希望者は全員確保、入所できるのかなという父兄の市民の皆さんの心配もあるんですけど、そこら辺について、枠とか何とかは制限されているんでしょうか。 140 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 141 ◯市長(田辺 一城君) 希望者を全員受け入れるべく、体制をこの間整えてきたつもりであります。先ほど申し上げたようにですね、本日がどのような状況になっているかというのが、あした以降の取り組みに非常に重要になると思っていますので、その点は注目をしているところです。 142 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 143 ◯議員(5番 古賀 誠視君) 特に要望しておきたいのは、特にシングルマザーとか、ひとり親世帯のですね、子どもの入所については、もう最優先で取り組んでいただきたいという、それはもう切にお願いをしときます。  それと、入所する際の料金についてはどういう形になるんでしょうか。 144 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 145 ◯市長(田辺 一城君) 基本的に通常の学童の料金をいただくことになりますが、災害等に準じた、類似した非常な事態であるという認識のもと、本市におきましては、住民税非課税世帯及び就学援助世帯については無料とする措置をとることとしております。 146 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 147 ◯議員(5番 古賀 誠視君) ありがとうございます。  ただですね、学童保育所は、もう部屋もなかなか狭く、今回で急遽学童保育のほうが子どもを受け入れるということで、部屋の確保とかですね、備品の確保とか大変と思いますけど、一部ではですね、子どもを詰め込んでしまえば濃厚接触ということで、感染の拡大が、危険性が増すということで報道されているんですが、そういう施設についての確保、また職員の確保については十分行き届いているんでしょうか。 148 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 149 ◯市長(田辺 一城君) 首相要請当初から私も同じことを懸念をしました。その28日の会議の段階において、さまざまなもちろん議論した結果ですね、今のですね、学童のスペースだけでは不足する事態が想定されますので、学校施設のほかのエリア、教室等について活用ができるよう、校長会に要請をし、また人的にも不足することが想定されるので、学校の先生方に御協力をいただきたいという旨を校長会にお願いをし、それぞれ御理解いただき御了承をいただいているという経緯があります。また、加えまして、本市の職員についても、現場でこの事態に対応できるよう配置をさせていただいているところです。 150 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 151 ◯議員(5番 古賀 誠視君) 続いて、市の職員に対する対策についてお尋ねしますが、特に市の職員が感染者を出して、職員が出勤できないという状況になると大変なことになると思いますが、特にですね、優先的に窓口対応の職員に対してマスク等の配付は考えられていないんでしょうか。それと、職員のですね、そういう感染をされた場合の対応については、先ほど庁内で対応できていると言われましたけども、どういう対応をされているのか。その2点をお尋ねいたします。 152 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 153 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) まず、マスクの件でございますけども、御懸念のように、我々もそこをですね、我々職員が感染することもそうなんですけども、感染した職員がさらにまた市民のほうに感染を拡大させるということは決してあってはならないというふうに考えておりまして、マスクにつきましては、窓口職員分については備蓄のマスクがございましたので、関係課のところにそれぞれ配付するということで決定して、既に配付を始めているところでございます。  それから──失礼しました。職員の対応ということで、基本的に先ほど市長もお話しさせていただきましたけども、まず職員として、それぞれが市役所に来る前に、まず検温をしていただいて、熱があるかないか等々を含めてですね、まず自己管理をしていただくと。そういった中で、熱があるとか、せき症状がある場合については、基本的には自宅で待機をしていただくということで考えて、既にそのことも職員のほうに周知させていただいております。あわせて、そういう職員、あるいは学校が休業によってですね、子どもを見なきゃいけないということで、職場に出てこれない職員も少なからず生じるというふうに思っていますので、基本的にはですね、新型インフルエンザの場合ということで業務継続計画というものを作成しておりまして、今回につきましては、それに準じてですね、対応を行うということで今考えているところでございます。あわせて、今回とその新型インフルエンザの場合では、多少状況が違うことがありますので、今回のコロナウイルスに合うような形で見直すということで、既に指示を関係各課に出させていただいたところでございます。 154 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 155 ◯議員(5番 古賀 誠視君) よろしくお願いします。  それとですね、今町なかでですね、デマやうわさ話の拡散ということで、スーパーに行ったらマスクもありませんし、今トイレットペーパーやティッシュペーパーもない、米もないというような話をお聞きしております。そういう件についてですね、市民へのですね、正しい情報提供をするべきと思いますけど、そこら辺は考えられていますか。 156 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 157 ◯市長(田辺 一城君) 議員御指摘のですね、そうした不確定情報を流すということは、本当にですね、許せないことだしですね、憤りを覚えているということと、その根拠なきですね、そうした情報に惑わされてしまうという残念な状況もあるということがありますので、市としても今御提案のようにですね、きちんとした情報の提供に努めていきたいと考えております。 158 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 159 ◯議員(5番 古賀 誠視君) ありがとうございました。それでは、よろしくお願いします。  2番目についてお尋ねします。昨年は、ラグビー大会、福岡選手の大活躍、古賀ゴルフ場での日本オープンなどのさまざまな大会が催されて、本当にスポーツ一色に染まった古賀市やなという思いでいるんですが、本年もオリンピックやパラリンピックが開催される予定です。東京オリンピックに出場する古賀市出身の選手を応援し、スポーツの振興と地域活性化を図るということが述べられておりますが、どのような形で進められていくのかお尋ねいたします。 160 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 161 ◯市長(田辺 一城君) まず、引き続きですね、東京オリンピック、ルーマニアのホストタウンとして、選手たちを確実にですね、事前キャンプを受け入れて、彼ら、彼女らが頑張っていけるようにホストを務める。そして、その機会を捉えて、子どもたちを強く意識しながら、市民の皆さんとそうした交流の機会を育む。そして、国際交流と多文化共生を当たり前にする。そうした感覚を育んでいく重要な機会としていく取り組みを、今年度までの取り組み同様にですね、それ以上にやっていきたいと思っています。  あわせて、恐らくラグビーの福岡堅樹選手とバスケットボールの比江島慎選手は出場が今期待されているところでありますので、またほかにも出てきたらいいですけれども、こうした選手たちを盛り上げる、市民、市全体でですね、盛り上がっていくような仕掛けをしっかりと昨年以上に考えていきたいと思っております。 162 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 163 ◯議員(5番 古賀 誠視君) これは、第2次古賀市スポーツ推進計画ということで、これは昨年公表されたものなんですけど、その中には子どもの運動機能の拡充ということも書かれていますし、こがっ子元気アップチャレンジ事業を開始しということで、延べ人数参加者7,000人ということが書いてあります。これは学校以外での子どもたちの重要な運動機会だということで捉えられて、実際されているわけですが、これも本年度で中止ということを聞いております。また、スポーツ推進委員の本年度予算もですね、昨年より半額をされております。チルドレン・ファーストを掲げる市長の今後のですね、スポーツの育成にはちょっと考えさせられるものがあるなという、思っているんですが、市長、そこら辺どう考えられていますか。 164 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。 165 ◯生涯学習推進課長(中村 由果君) 来年度からの特にジュニアスポーツ団体に対する支援ということで、本年度から試みてはいることなんですけれども、本計画に掲げておりますように、ジュニアスポーツ団体に対する指導者育成、ジュニアスポーツ団体につきましても、ここ数年で団体数もかなりふえてきております。その中で、そのジュニアスポーツ団体に所属する子どもたちがその実施をする競技が楽しいと思える、また子どもたちにとってよいスポーツ環境となるようにするには、やはりそれにかかわる指導者の方々の資質の向上というのが欠かせません。それで、今年度から、その指導者育成ということで、グッドコーチ育成ということを掲げておりまして、そういった研修の機会を設けております。  また、元気アップチャレンジ事業につきましても、これまでの成果も踏まえまして、今後、発展的に事業を展開していくという考えでございます。元気アップチャレンジ事業という名前は一旦なくなりますけれども、今後さらに地域で子どもの集まるような場、子どもが体を動かし得る場、そういったところにスポーツ推進委員などと連携を図って出向いて、そして子どもたちが自然と体を動かすような機会をふやしていきたいというふうに考えております。 166 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 167 ◯議員(5番 古賀 誠視君) スポーツ推進委員が地域に入って一緒になって取り組むということ。結局、今こがっ子元気アップチャレンジ、取り組んでいる内容とほとんど変わらんじゃないですか。本来市がやるべきを地域に投げ出すといったらおかしいんですけど、市のほうに任せるということですか、いや、地域のほうに。 168 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。 169 ◯生涯学習推進課長(中村 由果君) これまで元気アップチャレンジ事業というのは、各小学校体育館におきまして指導者を配置いたしまして、そこに子どもたちを集めて実施してまいりました。そうしますと、もともと関心のある子どもたちというのは集まりやすい状況ではありますが、そのときの指導者とその後に続く子どもたちとの関係というのはその場で途切れてしまいます。ですから、実際、地域のほうでアンビシャス広場とか、あとは学童保育、こういったところで子どもたちが体を動かす機会を捉えて、これまでの内容をできるだけ実施できるような形で模索をしていきたいというふうに考えております。 170 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 171 ◯議員(5番 古賀 誠視君) この先は、また委員会とか一般質問で継続して質問させていただきたいと思いますが、ちょっと市長にお尋ねしますが、2月13日にですね、ジュニアスポーツ団体に対する説明会が開催されました。その内容について、市長、報告受けていますか。 172 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 173 ◯市長(田辺 一城君) 報告を受けた上で、事後の対応についても検討もさせていただいているところです。 174 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。
    175 ◯議員(5番 古賀 誠視君) 私も参加させてもらいましたけども、本当にこの内容を見てみると、父兄の方からさまざまな内容の意見が出されています。特に、私から見てもおかしいなっていうのは何個かありますよ。例えばですね、小学校の体育館の施設もそうですけど、小学校の場合ですね、1校平均水道代14万6,496円、中学校1校平均4万1,136円。小学校のグラウンドを使う人たちは、そこには一切水道料金は計上されていません。グラウンドを使う子どもたちはトイレはどこに行っているんですか。お尋ねします。 176 ◯議長(結城 弘明君) 教育総務課長。 177 ◯教育総務課長(簑原  浩君) 学校のですね、グラウンド等を利用されている方のトイレの利用につきましては、学校に屋外トイレ等が設置しておりますので、そちらのほうを利用されてあると認識しております。 178 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 179 ◯議員(5番 古賀 誠視君) それではですね、中学校は4万1,136円、1校平均。これから見るとね、やっぱスポーツに関して、小学校グラウンドを使う場合は子どもたちだけじゃなくて父兄、PTAの皆さん、一生懸命多くの方が教えられる。それだけトイレの利用頻度が高くなる。多分、中学校についてはグラウンド開放というのは、地域の中にとか、スポーツクラブなどに開放されているんでしょうか。 180 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。 181 ◯生涯学習推進課長(中村 由果君) 使用申請があれば、開放をしております。 182 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 183 ◯議員(5番 古賀 誠視君) それだけ利用頻度が低いということで、トイレ利用も少ないということになるかと思います。  そのほかにですね、予約システムの保守委託料とか、予約システム借り上げ料ということで計上されています。昨日の説明会の中では、相当の数の方が予約システムの中に入っておられない、入らせてもらえないという状況を発言されました。しかし、これには料金の算定の根拠となるものには含まれています。そこら辺はどのように対応されるんでしょうか。 184 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。 185 ◯生涯学習推進課長(中村 由果君) 予約システムにつきましては、御利用はいただけるんですけれども、多少のふぐあいが生じまして、御利用に差し支えが出ているという状況は一部でございます。その件につきましては、今後改善を図ってまいりたいと考えております。 186 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 187 ◯議員(5番 古賀 誠視君) そのほかにもですね、いろいろ例えば子ども料金半額の根拠はどういうことかとか、それとか市外の子どもと市内の子どもの料金格差はできてないのか、ましてや事業としてやっているスポーツ教室なんかの対応についても同じ対応をされている。そこら辺の一つ一つの詰めがですね、まだできていませんよ。これじゃあ、やっぱり父兄が納得するはずがない。もう少しですね、時間をかけてそういう根拠を精査しながらですね、団体と協議を進めてですね、急がないでちょっと時間をかけてでも取り組むべきやと思うんですけど、市長いかがですか。 188 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 189 ◯市長(田辺 一城君) 本件につきまして、先ほどの質疑の中でもありましたけれどもですね、本市としてやっぱりいろんな考えを持たれている方々がおられるということを前提にですね、やっぱり丁寧に皆様のお話もお聞きするということは大事だと認識しておりまして、2月のそうした場を設定をすると。また、これで終わるという考えはありませんので、また次回も積み残された課題を我々がお示しするものも含めてですね、お示しするということで、次回も設定をさせていただくという考えであります。ですから、一定の時間を持って、そうした御理解と納得をいただけるものを見つけてですね、何らかの形で実行するということが望ましいと思いますので、議員御指摘のとおり、一定の時間をとるつもりではあります。 190 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 191 ◯議員(5番 古賀 誠視君) このほかにもですね、さまざまな意見が出されておりました。例えばですね、こういうグラウンド使用の中にも、もちろんこれは国の会計制度がそうなんでしょうけど、小学校の8校分で人件費が112万4,000円かけられています。そういう人件費とかですね、もう一般の市民から見れば、例えば体育館あたりで、ああいう受け付けとか、業務をやっておられるところやったらわかるんですけど、例えばテニス場だって、小学校の中学校だって、その中に人件費が掲げられているんですけど、この分については市の職員の人件費ということで考えられるんですか。 192 ◯議長(結城 弘明君) 生涯学習推進課長。 193 ◯生涯学習推進課長(中村 由果君) はい、市の職員の人件費でございます。 194 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 195 ◯議員(5番 古賀 誠視君) それは、国の会計制度上そうなるのかもしれませんが、とりあえずもう少し皆さんの意見を真摯に聞いて、対応を進めていただきたいと思います。  それでは、3つ目にお尋ねします。長年、公共交通については、いろいろ課題を抱えながら、市も私たちも取り組んできているわけですが、市長もですね、地域の中で対話集会などを開催されているんですが、公共交通についての市民の反応について、どのように感じておられ、今後進めていかれるのか、お聞きします。 196 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 197 ◯市長(田辺 一城君) 公共交通については、本当に長年の課題ですから、何とか解決するという姿勢で今取り組んでおります。先ほど第1の答弁で申し上げたように、今般つくっている地域公共交通網形成計画は、市全体としてより利便性が高いということをめざしております。実は、今各地を回らせていただいてですね、どの自治会、行政区においてもこの話題にはなるんですけれども、そこで正直に申し上げています。全ての人間が、全ての市民が100%満足のいく公共交通体系はできないということを率直に、ちょっと覚悟が要るんですが申し上げているところです。全体の最適化という視点から、全体が今よりも利便性の高い状態に持っていくための公共交通網形成計画をつくりますので、ぜひ御理解くださいということも、こちらからも申し上げているところです。さまざまな意見はもちろんいただきながらの中で、そうした姿勢をとらせていただいております。 198 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 199 ◯議員(5番 古賀 誠視君) 市長ね、もちろん言われていることわかります。それこそ一軒一軒、家の前に車とめるわけにいきませんから、まず市長が言わんとすることはわかりますよ。しかし、市民の皆さんは、ね、どうにかしてほしいという思いは投げかけられているわけですから、市長が言う、初めからできないんじゃなくって、そういう皆さんに、いかに市民の皆さん寄り添って、それに対応していくか。1つでもですよ、100%いかないかもしれないけど、市長として100%市民の皆さんに満足してもらう、そういう意気込みだけは持ってくださいよ。 200 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 201 ◯市長(田辺 一城君) おっしゃるところはわかります。ですから、各地域において利便性が向上するようにというのは基本的には考えております。そのときに、実はもう少し申し上げておりますのは、財政、お金の話もしています。今、公共交通にかけているお金の規模感では難しい面が多々ある。じゃあ、その公共交通にかかるお金、財政負担を膨らますならば、ほかのものを圧迫するという現象が起きますということも実は申し上げています。そうした中で、皆様のお声も踏まえて、新しい、各地域の実情、課題を何とか克服していくための、全体最適化の公共交通網形成計画を策定したいということを住民の皆様にも申し上げておりますので、何も悪くしたいと、今のままでいいというふうに思っているわけではないということもしっかりお伝えはさせていただいているところです。 202 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 203 ◯議員(5番 古賀 誠視君) それは十分理解した上で質問させていただいております。  特にですね、今から先はそういう高齢化社会の中で、自分たちはどうなるんだろうという思いで市民の皆さんの反応があっております。議会報告会の中でもですね、多くの方が公共交通で不満、不平を持って発言をされております。特にですね、空白地といわれる便数が悪いところの皆さんというのはですね、本当に嘆いておられますから、今度の公共交通網形成計画策定される中で、今までと違う角度で市民と本当に向き合ってですね、公共交通をどうするか。じゃあ、市民の皆さん、あなたはどうしてくれますか、市はこれだけやります、あなたたちはどうやりますかというようなですね、そういうもう市だけが投げかけてやる時代じゃないと思います。そういうものを踏まえてですね、公共交通を策定をしていただきたいと思いますし、地域公共交通会議が昨年度で5回開催されています。その中での大きな課題として挙げられるものは何か、説明されるものがあればお尋ねします。 204 ◯議長(結城 弘明君) 経営企画課長。 205 ◯経営企画課長(大浦 康志君) 地域公共交通会議では、おっしゃられておりますように、さまざまな課題について検討をしてございます。ちょっとここでは詳細はなかなか申し上げにくいんですけども、大きく申し上げますと、やはり移動ニーズへの対応の観点からの課題、それから持続可能性の確保の観点からの課題、大きくはその2つの視点から、さまざまな課題について、検討を加えているということでございます。 206 ◯議長(結城 弘明君) 古賀議員。 207 ◯議員(5番 古賀 誠視君) 最後になりますが、私も公共交通会議の議事録を読ませていただきましたけど、今までと違うような議論がなされているのかなと、どうしたらいいのかという、そういうものが見え隠れするもので、あえてきょうお尋ねしました。これからもですね、地域の皆さんが住みやすい、移動しやすい取り組みを進めていただきますよう、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 208 ◯議長(結城 弘明君) 会派市民クラブ、古賀誠視議員の質疑を終結いたします。  次に、公明党、井之上豊議員。                      〔井之上議員 登壇〕 209 ◯議員(12番 井之上 豊君) 皆さんこんにちは。公明党の井之上豊です。今、皆さんも御存じのように、コロナウイルスの問題で市長を初め、市役所では初めてのことでもあり、大変御苦労されておられることと思います。私たち公明党もこの事態が終息するまで、皆様とともに頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、市長の施政方針に対しての質疑をさせていただきます。今回は、教育、福祉、医療、防災と多岐にわたっての市長の思いが見える施政方針と思います。市長が常に言われる市民との対話集会、また防災教育に関連したデジタル化等、また環境問題について盛り込まれていますが、そこで少し踏み込んで質疑させていただきます。  最初に、施政方針の初めにあります「市議会の皆様からの提起、対話集会などにおける市民の皆様からの御意見、御要望を強く意識した」とありますが、それは何に反映しているのでしょうか。  次に、「校内通信ネットワーク整備事業と新たにデジタル技術を活用し、災害発生時の情報共有の迅速化やハザードマップの電子化に着手」とありますが、同じIT事業ですが関連はあるのですか。  最後に、新規に「気候変動とその対応策に関する市民の理解を深めるため、SDGsを柱とした環境関連の啓発事業を展開」とあります。既に取り組まれているものがあるのでしょうか。また、今後どう進めているのか、質問いたします。 210 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 211 ◯市長(田辺 一城君) 会派公明党の御質問、市長の施政方針についてにお答えをいたします。  1点目についてお答えします。施政方針でも申し上げましたとおり、市長に就任して1年余り、市議会の皆様を初め、多くの方々との対話と交流を通じ、人の思いを大切にすることを常に念頭に置きながら、市政運営に取り組んでまいりました。令和2年度当初予算編成のスタートに当たっても、市議会からの指摘・提案を振り返ることと市民の皆様からの意見・要望を振り返ることを強く意識するよう、市長メッセージにおいて全職員に示しております。それを経て編成されました本予算案は、市議会の皆様からの提起、対話集会などにおける市民の皆様からの御意見、御要望などを強く意識した予算案であると認識をしております。  2点目についてお答えをします。新たなデジタル技術を活用した災害発生時の情報共有の迅速化や、ハザードマップの電子化については、防災情報活用の利便性を向上させるために、ハザードマップや災害情報などの防災情報をデジタル地図上に表示させるものであり、児童生徒用のパソコン端末の配備に向けた校内LAN整備などの小中学校のICT環境整備とは直接的な関係はありませんが、電子化した防災情報は誰でもインターネットを介して閲覧することが可能となります。  3点目についてお答えします。近年気温の上昇、大雨の頻度の増加や動植物の分布域の変化、熱中症リスクの増加など、気候変動の影響が全国各地で起きており、さらに今後長期にわたり拡大するおそれがあります。国においては、地球温暖化に起因する気候変動に適用すべく法整備がなされる中、本市としましても、第2次古賀市環境基本計画の後期実施計画に基づき、環境施策を展開しているところです。  気候変動に対する取り組みとしましては、温室効果ガスの排出を削減させる緩和策と、その影響に備える適応策のどちらの取り組みも重要であると考えております。地球温暖化に起因する気候変動に関連するこれまでの主な取り組みとしましては、グリーンカーテンの講座や、うちエコ診断会、啓発パネル展、また3Rを推進するなどの啓発活動のほか、市の事務事業により発生する温室効果ガス排出量を抑える緩和策に重点を置いて、地球温暖化防止の推進を行ってきたところです。今後とも、持続可能な社会の実現をめざし、温室効果ガスの排出を抑える緩和策に関する取り組みを継続的に実施するとともに、気候変動の影響に備える適応策については、市民向けの講座や学校での環境教育、また多くの方々が集うイベントなど、さまざまな機会を通してSDGsの視点を取り入れた啓発事業を展開をしてまいります。 212 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 213 ◯議員(12番 井之上 豊君) 市長は御存じかどうか知りませんけども、対話集会では市民との対話にならず、市長の講演会になっていると、市民の方から伺います。市長はそれをどう捉えますか。 214 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 215 ◯市長(田辺 一城君) 対話集会の主な目的は、大きく2つの柱がありまして、そもそも市民の皆様に知っていただけていないこの総合計画の策定の意義、またまちづくりが現在どのような方向性、どのような方針のもとに行われているか、そしてどういう視点で市政課題、我々が捉え、それに向けて解決策としての政策、施策を展開しているかというところについて、まずお伝えをするというのが意義の大きなものの1つであります。これは私からしか発信できませんので、一定の時間取らせていただいている。その後、私が話した後に、皆様から現場の御意見を自治会単位でいただくということで御質問、御提案、御提起をいただくキャッチボールの時間をつくらせていただいており、このキャッチボールの時間のほうが私が最初に提起をさせていただく時間よりは長時間にわたっているという現実があります。 216 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 217 ◯議員(12番 井之上 豊君) 私もそう思いますね。  よくですね、このように一般質問とかそういう形で御答弁いただくんですけども、検討するとか、国の動向を注視などの答弁がありますが、例えば検討するに関して、本当に検討なさっているのでしょうか。最近でありますけども、防災士のあり方についても再三申し上げておりますが、これはどうなっているのでしょうか。 218 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 219 ◯市長(田辺 一城君) この場で検討するといったことは、各担当においてしっかり検討をさせていただいており、具現化も図らせていただいているものも当然あります。今議員御指摘の、何度かこの議場でもですね、御提起いただいている防災士につきましては、来年度の本市の取り組みにおいてもですね、大切なものということで、来年度も防災士になる人がしっかりと広がっていくようにという取り組みは継続をさせていただいているところであります。これは、こうした場での御提起、その重要性を我々が受けとめて認識をした上で──今年度で3年目が、事業終わるところではありますが、来年度以降もやはり必要だという新たに検討の上ですね、必要性を認識したので、続けさせていただいているというところです。 220 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 221 ◯議員(12番 井之上 豊君) それから、そういう施策を執行するとき、提案した市民や議員に報告をしていただきたい。これ、今度やりますよっていうことをですね、その本人に御提起いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 222 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 223 ◯市長(田辺 一城君) 確かにそういう声があるというのは「あれ、どうなったとかいな」ということがあるということでもありましょうと思います。私自身は、できる限りは、これ仕組みが今確かに御指摘のようにない部分はあるなと思います。ただ、「この前おっしゃっていただいたあの件ですけど」と言って、お伝えをしたりする機会はありますが、もう少しですね、皆様にも、市民の皆様にもですね、それがわかるように取り組めないかということはちょっと考えさせていただきたいと思います。 224 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 225 ◯議員(12番 井之上 豊君) 次の質問です。校内通信ネットワーク整備事業とは、文科省が掲げるGIGAスクール構想のための事業でしょうか。 226 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 227 ◯市長(田辺 一城君) そのとおりです。 228 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 229 ◯議員(12番 井之上 豊君) パソコンやタブレットを1人1台配備し、学校内に高速大容量の通信ネットワークの整備をする構想でありますね。まず、19年度の補正予算で公立小中学校の場合、1台当たり4万5,000円を上限に補助し、通信環境の整備費用も半額助成すると。それから、小学校5・6年生と中学校1年生への導入を最優先、その他の学年も23年度までに別途予算を組み、順次配備するという計画で、ここで気になるのが高速最大容量の通信ネットワークです。災害発生時の情報共有にも関連があるのではないかと思いますが、これを使えば非常にすばらしいことになると思いますが、いかがでしょうか。 230 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 231 ◯教育部長(青谷  昇君) 学校で整備をしますGIGAスクール構想に基づきますパソコン端末整備につきましては、あくまでも学校の事業を見据えた環境整備ということでございますので、若干、それを防災の面で有効に活用するということについては若干制限があるかなということは感じています。ただし、有効に使うことは可能だと思いますので、例えば体育館においても、当然授業等を行いますので、体育館においても無線LAN整備をするということになっていますので、その辺は今後どういう活用が有効に使えるかということも見据えながら整備はしていきたいというふうに考えております。 232 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 233 ◯市長(田辺 一城君) 議員の御提起、非常に大事なところがありまして、せっかくですね、この環境を整備するんですよね。実は庁内でも同様の視点で議論というか、検討の際にですね、話になりまして、どうしても今の仕組み、予算の、予算というか制度の、国の仕組みではですね、その防災の観点で前提としてこれをですね、やっていいのかという課題が実はあるんです。そうした課題があるので、我々としてもこれ防災に使えるべきやないかという認識は実は持っています。ただ、この制度をもってまずはやるということですので、引き続きですね、恐らくほかの自治体も同じ課題に直面していると見ていますので、市長会等を通じてテーマにはなろうと思いますので、せっかく整備する環境、これ有効に活用できるようにということは求めていきたいというふうには思っています。 234 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 235 ◯議員(12番 井之上 豊君) であるならば、関連がなければですね、防災教育にそういう部分を使っていただくということも可能ではないかと思いますが、いかがでしょうか。 236 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 237 ◯市長(田辺 一城君) それは教育課程の中で、防災教育、当然やらせていただいているので、そうした視点はある得るかと思いますので、御意見として承りたいと思います。 238 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 239 ◯議員(12番 井之上 豊君) それから、ちょっと飛躍しますが、5G、御存じでしょうか。1980年代から開始したモバイル通信ネットワークは10年ごとに大きく変化をしているようです。モバイル通信は1Gから4Gに至るまで、通信速度の向上を進め、主に人と人とのコミュニケーションを行うためのツールとして発展してきました。さまざまなものがネットワークにつながり、これからのIoT時代に5Gはその重要な基盤となり、コミュニケーションのあり方を変化させ、新たな進展に貢献すると期待されております。学校教育と防災の情報を5Gを使っていくことで将来の情報ツールの多様化を考える場合、非常にいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 240 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 241 ◯市長(田辺 一城君) 5Gの時代がついに到来するということで、そうした情報通信技術が教育の現場でより一層ですね、導入され、活用が促進されていくということは、これはもう私が考えるどうか以前に、必ず進んでいくことだというふうに思っています。ですから、今議員御指摘の提案の世界というのは必ず訪れるものだと考えておりますので、そうした前提に立って、今、各本市の小学校、中学校においてですね、こうした環境を整えるということを機を逃さないということが大事だと思いますので、今回のGIGAスクール構想にしっかりと対応していくことが、自治体としての務めだろうということで、今回補正予算にも組み込ませていただいて、本市の方針としてですね、今後、ICT環境を力強く進めていくという意思を提示させていただいているところです。 242 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 243 ◯議員(12番 井之上 豊君) 次に、気候変動とその対応策に関する件です。この件について、民間、個人レベルで環境気象変動などの活動されている方は御存じですか。 244 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 245 ◯市長(田辺 一城君) 例えば、ぐりんぐりん古賀に参画いただいている個人、企業、団体等の皆様は、まさに皆様の活動が気候変動に係る環境の取り組みを現場でしていただいていると認識しています。 246 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 247 ◯議員(12番 井之上 豊君) 温暖化対策のために排出ガス削減に役に立つとグリーンカーテン、またマイクロプラスチック削減の環境美化のため河川の堤防の清掃、生物生存の監視など、さまざまな運動展開されている方が本当に身近にいらっしゃいます。市民の理解を深めるため、どのような啓発事業を展開して、その方も含めて、いかれるのでしょうか。 248 ◯議長(結城 弘明君) 環境課長。 249 ◯環境課長(智原 英樹君) 今後の啓発につきましては、今年度計上しています予算につきましては、環境負荷低減意識啓発事業としまして、市民の皆様に向けた啓発はもちろんですね、そういった市民活動の団体をされてある方、事業所の方、また学校ともですね、連携をしながら、一丸となって啓発事業を進めていきたいと考えております。 250 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 251 ◯議員(12番 井之上 豊君) 有効な温暖化対策をとらなかった場合ですね、21世紀末には世界の気温は2.6度から4.8度上昇。それから、厳しい温暖化対策をとった場合でも0.3度から1.7度上昇する可能性が高いと見られております。さらに、平均海面水位は最大82センチ上昇すると、そういう可能性があると予測されております。また、年間の真夏日、現在福岡では57日、それが124日になります。年間約3割が真夏日となってしまいます。このように温暖化対策は他人事ではなく、早急な対応が必要な問題であることは間違いないということです。市民どころか全世界に訴えていかなければいけない地球規模の課題と思いますが、市長はどう捉えておりますか。 252 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 253 ◯市長(田辺 一城君) 議員御指摘のとおり、地球規模、世界各国で取り組まれるべき課題だというふうに認識をしております。近年ですね、特に若年層、世界のですね、若者が怒っていると。私たちの未来のことを大人は考えてくれているのかというメッセージをさまざま発しておりますけれども、それを先行世代の私たちはしっかりと受けとめる必要性があるというふうに思っております。  ですから、あとは個々別々の具体の対応になってきますけれども、例えば、学校ですね、今度小中学校にエアコンを全部設置をし、来年度から稼働しますけれども、じゃあどんどんどんどんですね、涼しい環境をですね、温度設定も下げてですね、使っていけばいいのかというと、そういうことではないと思っています。やはり小中学校で一定の快適な環境を維持するための温度はここまでだよということを示しながら、過度にですね、使われないということも非常に大切な観点だと思っておりまして、既に教育委員会はその観点で検討を進めてきていると認識をしておりますし、それが、そうしたことの積み重ねが未来の環境を保全していくということにつながると思っていますので、そうした視点でさまざま事業は展開したいと思っています。 254 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 255 ◯議員(12番 井之上 豊君) 今、市長が言われたことですけども、もともと世界が気候変動問題を初めて議論したのが1992年、リオデジャネイロで開催された地球サミット、当時まだ12歳の少女だったセヴァン・カリスさんが各国のリーダーたちを前にして6分間の演説をしたと。これは今でも伝説のスピーチとして語り継がれています。今、注目の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんにさかのぼること四半世紀以上も前に、世界は若者から持続可能な発展に目を向けるよう迫られていたのですということですね。ここらで、古賀市もこれはやり遂げなければいけないときと捉えて、前に進むよう努力してほしいと思います。市長の決意のほどを述べていただけますか。 256 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 257 ◯市長(田辺 一城君) 人間弱いですからですね、施政方針の中でですね、あえて文言と入れさせていただいた一文があります。それは、単に私たちが現世利益を追求するだけではいけないという趣旨を盛り込ませていただきました。どうしても私たちが今自分たちが心地よくなるようにだけを考えて、将来にツケ回しをしてしまってないかという視点を忘れがちになりますので、環境問題は特にこうしたことが意識されるべきものだというふうに思っておりまして、もちろん環境問題だけじゃないですけれども、そうした決意でその文言をあえて、ちょっと強いトーンですけれども、入れさせていただいたという趣旨があのキーワードにはあります。  先ほど、1つエアコンの例も言いましたけども、既に実は各学校もですね、市役所も電気をこまめに消すという取り組みをかなりやっています。学校行ったらかなり暗かったりするところもあると思うんですね。そうしたこともですね、常にいないならもうちょっとでも消すとか、暖房もですね、今ですね、消すとかですね、そういうことを徹底を実はしようということでやっておりますので、これを一層浸透させるという視点は大事だと思っています。一人一人がしっかりと取り組んでいく。プラごみの分別もそうですしですね、そういった意識の普及を市が先頭に立って図っていけるよう、引き続き努力をしていきたいと思っています。
    258 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。 259 ◯議員(12番 井之上 豊君) 最後に、SDGsは2015年9月にニューヨーク国連本部で開かれた国連持続可能な開発サミットで採択されました。国連が国際的な開発目標を設定するのはこれが2度目になります。最初の目標は2000年の国連総会で採択されたミレニアム開発目標──MDGsです。日本ではほとんど知られておりませんけども、主に発展途上国が抱えている課題だったからでありますね。今は、途上国、先進国も抱える地球規模の課題がSDGsにあり、国連で採択され、皆さんの知るところとなりました。古賀市もその一端を担い、持続可能な課題を解決するために頑張っていっていただきたいと思います。  これで、以上で私の質疑を終了いたします。 260 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、会派公明党、井之上豊議員の質疑を終結いたします。  次に、会派山海会、伊東洋子議員。                      〔伊東議員 登壇〕 261 ◯議員(14番 伊東 洋子君) こんにちは。おなかもすく時間になりましたが、しばしおつき合いください。会派山海会、ふくおか市民政治ネットワークの伊東洋子です。  令和2年度予算編成に関して説明されました施政方針について、質問いたします。今回の施政方針の中で、産前訪問、多文化共生、保育士宿舎借り上げ支援や若い世代の意見を反映させる取り組みなど、前進や改善を感じられる事業が幾つも見受けられ、市民サービスの向上につながるとうれしく思います。  それでは、施政方針に関連いたしまして、以下5件質問いたします。  1、社会から孤立し、困っている人に寄り添う就労支援として生活困窮者就労準備支援事業があるが、具体的な内容は。  2、妊娠期からの切れ目のない支援で、安心して子育てができる環境の整備についてどう取り組むのか。  3、保育士不足解消のための施策について。  4、市民の命を守るため、地域防災力の強化にどう取り組むか。  5、地産地消を進め、農業の持続可能性を高めるとしているが、安心安全な食の生産についての考えは。  以上、質問いたします。 262 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 263 ◯市長(田辺 一城君) 会派山海会の御質問、市長の施政方針についてにお答えをいたします。  1点目についてお答えをいたします。生活困窮者への支援につきましては、これまで自立相談支援事業と家計改善支援事業に取り組んでまいりましたが、新たにひきこもりや長期間未就労で生活リズムが乱れているなどの理由により、直ちに就労することが困難な方に対し、就労の準備としての基礎能力の形成に向けた支援を行ってまいります。具体的には、支援員による面談やセミナーへの参加、就労体験などを通じ、決まった時間に起床するなどの生活習慣の改善、コミュニケーション能力の習得などの社会参加能力の改善、自尊感情の回復、就労意思の形成など、最長1年間かけ、対象者の個々の状況に応じ、きめ細やかに取り組んでまいります。  2点目についてお答えをいたします。妊娠・出産から乳幼児期にわたる切れ目のない支援のため、平成31年度から子育て世代包括支援センターを開設し、妊婦を対象に個別支援プランを策定して対応しているところです。さらなる支援の充実を図るため、新たに初めての出産を控えた全ての妊婦及び希望される出産経験のある妊婦を対象に、保健師など専門職による家庭訪問を実施し、出産前から顔の見える信頼関係を築き、寄り添い支援から妊産婦の心と体をサポートしてまいります。また、必要に応じて医療機関と連携を図り、産後鬱の発症や重症化の予防、産後不調の軽減を図るよう、産前産後をトータル的にサポートをしてまいります。  3点目についてお答えします。保育士不足解消のための施策については、これまで実施をしてきた保育補助者雇上強化事業補助や保育園幼稚園等合同就職説明会などの事業に加え、新たに保育士宿舎借り上げ支援事業補助を実施をします。具体的には、保育園等の設置者が市内で保育士の宿舎を借り上げるための家賃及び共益費等の一部を補助し、保育士の働きやすい環境を整備するものです。これらの事業を実施することで、市内保育園や認定こども園における保育士確保につなげてまいります。  4点目についてお答えします。自助・共助の実効性を高めることが地域防災力の強化には肝要であると考えます。そのために、自主防災組織間の連携強化や情報共有などを目的とした自主防災組織連絡協議会の開催を初め、地域防災力の向上と防災知識の習得を図るための防災士資格取得支援の継続、地域が主体となり共助力を高める防災訓練の支援や、自助の実効性を高めるための防災知識普及啓発の出前講座などを通じて、自主防災組織を支援するとともに、市や市消防団が運用する防災行政無線や消防車両、可搬ポンプなどの消防施設の更新等を行い、消防力の充実強化を図ります。また、避難行動要支援者の安全な避難の実効性の向上を図るため、古賀市避難行動要支援者支援プランの見直しを行います。さらに、新たなデジタル技術を活用し、ハザードマップや災害情報などの防災情報をデジタル地図上に表示させることにより、誰でもインターネットを介して閲覧することが可能となるなど、防災情報活用の利便性を向上させることにより、地域防災力の強化を図ります。  5点目についてお答えします。安全安心な農産物の生産は、農業振興においてとても重要であり、消費者にとって最も関心が高いものであると認識しております。米やミカン、野菜など農産物の生産過程において、肥料、農薬等の取り扱いや病害虫防除を行う際には、それぞれの基準等に基づき適正に対応することが求められているものと理解をしております。これらに関する相談は、市農林振興課へされることもあり、その都度粕屋農業協同組合や福岡県北筑前普及指導センターと連携をして対応をしているところであります。今後も関係機関と連携をしながら、消費者の期待に応えられるよう、安全安心な農産物の生産拡大に必要なさまざまな支援をしてまいります。 264 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 265 ◯議員(14番 伊東 洋子君) それでは、順次再質問してまいります。  困窮者が自立するための支援には、経済的困窮と社会的孤立の問題の両面でのアプローチが重要です。困窮者の困り事のほとんどはお金の問題として表面に出てきます。家計の面からの聞き取りで抱えている課題を発見し、解決のアプローチにつなげていく必要があります。古賀市では、福祉課生活再生支援担当が自立相談支援事業と家計改善支援事業を実施し、暮らし、仕事、お金など、経済的な困り事と、2年前からはひきこもりの相談にも応じています。これまで実施できていなかった就労準備支援事業が新たに加わることで、より自立に向けたきめ細やかな支援ができると期待したいと思います。  さて、ひきこもりや社会から孤立してしまっている人にとって、一歩外に踏み出すのもとても勇気が要ります。これまでの生活習慣の改善など、きめ細やかな支援が必要になると思いますが、支援員の資格、人数はどうなっていますか。また、研修はどうなっていますか。 266 ◯議長(結城 弘明君) 福祉課長。 267 ◯福祉課長(川上 幹夫君) 支援員の方に必要とされる資格でございますけれども、産業カウンセラーの資格でありますとか、キャリアコンサルタントの資格が必要となっております。それから、その方たちに対する研修でございますけれども、これは厚生労働大臣がこの中身を受講しなさいといった研修を受ける必要がございます。 268 ◯議長(結城 弘明君) 何名いるの、人数。 269 ◯福祉課長(川上 幹夫君) 失礼いたしました。支援員の人数につきましては、相談を受けられる方の人数に応じて増減するものと考えております。来年度予定しておりますこの事業についてはですね、県が音頭をとりまして、古賀市、それから柳川、それと宮若で、共同で広域に取り組んでまいりますことから、そこそこの相談を受けたい方の人数に応じて増減するものというふうに捉えております。 270 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 271 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 困窮者一人一人の課題を整理し、一般就労に従事する準備としての基礎能力の形成を計画的に行っていく必要があります。臨床心理士など、マンパワーも増員し、困窮者に寄り添った支援体制を整えてほしいと思います。  次に、一般就労の準備として就労体験も必要です。誰もが安心して働ける社会をつくるためにも、市内企業に理解を求め、就労体験や雇用に協力してくれる企業の発掘も重要です。どのように取り組んでいきますか。 272 ◯福祉課長(川上 幹夫君) 来年度につきましては、先ほど申し上げましたように、県が中心となって、また新たにですね、この支援事業を委託することになろうかと思います。まだ詳細は決まっておりませんので、今年度県が実施しております事業を例に、プログラムの一例としてですね、御紹介いたしますけれども、生活のリズムが整っていない方に対して、例えばレザークラフト──皮の工芸品ですね、あと陶芸の体験でありますとか、それから調理実習などで昼夜逆転している生活のリズムの方が一定の時間に決まった場所に訪れて、昼夜逆転しているリズムを取り戻していくというような居場所、そういった体験を通じて基礎的な能力を高めていくというような事業をしております。 273 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 274 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 県でのプログラムなどを学びつつ、ぜひ古賀でも一歩踏み出せる場所、居場所をつくっていっていただきたいと思います。  次に入ります。今回、妊娠後期から出産後おおむね2カ月までの間に専門職が訪問し、顔の見える関係を築く新たな取り組みは、初めての出産で不安を抱える妊婦にとってもとても頼れる支援になると思います。妊婦の中には、身近に相談できる相手がいない場合など、複数回相談に乗ってほしいというケースも想定されます。2人1組で訪問するということですが、専門職は何人で、その人数は足りていますか。 275 ◯議長(結城 弘明君) 子育て支援課長。 276 ◯子育て支援課長(足立 英樹君) 専門職については、人数、短時間勤務等もおりますので、短時間勤務等を含めて人数のほうは10人で取りかかることになっております。それで、人数のほうはこれでいけると考えております。 277 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 278 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 保健師、管理栄養士などがその専門職に当たると思いますが、産後の全戸訪問やさまざまな子育て支援で今のスタッフの人員だけでも手いっぱいの状況があるように感じております。顔の見える関係を築くためにも、毎回違う担当者が訪問するのでは、そんな関係は築けません。ぜひスタッフの増員を図り、ゆとりを持つ訪問できる体制を築いてほしいと思います。前期の一般質問で、地区担当制の保健師を置いてはというのも提案しておりましたが、その辺のお考えはどうでしょうか。 279 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 280 ◯市長(田辺 一城君) 人数の問題のですね、御懸念は出るだろうというふうには思っておりました。というのも、私自身も、これ庁内でですね、検討する際に人数大丈夫かという確認を実はさせていただいておりまして、この事業ですね、実は原課から意欲的に提起があって、今回予算編成でやはり重点な事業として置かせていただいているものになります。原課のほうで、しっかりと私たちでこの取り組みを市民の皆さんにとっても必要だし、しっかりと私たちできるという強い意志をもらった上で、今回予算編成として計上をさせていただいておりますので、そうした今の体制でしっかりとまずはこれを取り組んでいくということを、職員の現場が取り組みたいという思いを持っているものであるということをお伝えをしておきたいと思います。 281 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 282 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 大変うれしいお言葉をいただきました。保健師の増員については、もう前期から何回も何回も申し上げております。人の相談に乗るには、やはり自分も心身ともに元気でなければできない部分があります。ぜひふやしていくほうで頑張っていただけたらと思っております。  次にまいります。母子保健法が改正され、出産後の母親や乳児の産後ケアが自治体の任意事業から努力義務に位置づけられました。産後の女性は授乳などもあり、慢性的に睡眠不足状態にあります。また、子育てに対する不安や重圧でストレスがたまる上、ホルモンバランスも変化するため、抑鬱状態に陥りやすいとされています。さらに、出産年齢の高齢化で体調の回復に時間がかかる上、妊産婦の親も高齢な場合や親が遠方に住んでいるため、手伝えないケースもふえています。古賀市での産後ケアの取り組み状況はどうなっていますか。 283 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 284 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 産後ケアの取り組みといたしましては、今年度から個別支援プランということで、そういった方々を対象にですね、個に応じたプランを立てて取り組みを進めているところでございます。 285 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 286 ◯議員(14番 伊東 洋子君) お母さんの体力を子育てできる状態まで回復させてあげられるよう、一時預かり保育や産院でのショートステイなどを実施している自治体もあります。市内にある産院と連携して、古賀市も産後ケアに取り組んではどうでしょうか。 287 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 288 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 我々も先進的な取り組み、いろいろ参考にしながらですね、進めているところでございまして、まずは来年度はここに書いてある新規の新たな事業について一生懸命取り組んで、それの効果等を踏まえながら、また検討してまいりたいというふうに考えております。 289 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 290 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 子どもたちを守るためにも、心身ともに安心して子育てができるよう、環境を整えていってほしいと思います。  次にまいります。2019年10月に幼児教育・保育の無償化が約8,000億円もの税金が投入されスタートしました。全国の保育士の平均年収は、全産業平均と比較して約140万ほど低い現状があります。約4,000億円あれば全保育士の年収を平均に追いつかせることができたとの報告があります。待機児童解消のためにも、増税を絶好の機会と捉え、保育士の処遇改善を優先するべきでした。  以前、一般質問で自治体間での保育士の奪い合いが想定され、対策を講じるべきと提案していました。今回、保育士宿舎借り上げ支援という形で前進が見られました。しかし、事業者負担も4分の1あり、危惧いたします。これで本当に保育士確保が進むのか。事業所への4分の1負担の影響をどう考えますか。 291 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。 292 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 昨今の状況から、保育士確保につきましては、それぞれの事業者、大変苦労しているということで認識をしてございます。そういった中で、我々としても限りある財源の中で新たな事業に取り組むということにさせていただいているところでございまして、もちろん全額事業者負担なしでですね、できるに越したことはないんですけども、ただなかなか我々としても厳しい財政状況の中でやっていこうという中で、一応国の事業に乗っかってですね、この事業をやるということに考えているところでございます。もちろん保育士確保につきましては、この事業1つやっただけで解消できるというふうには考えておりませんので、ほかの取り組みもですね、今後もまたいろいろな先進的な事例を研究しながら取り組んでまいりたいというふうに考えております。 293 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 294 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 未来の保育士の卵たちはどこのまちにはこんな支援があると情報収集もし、待遇面にかなりシビアです。家賃補助は他の自治体でも既に実施しているところもあります。待機児童解消のためにも、保育士宿舎借り上げ支援だけではなく、支援ができるようにしていっていただきたいと思います。  次に入ります。地域防災力強化についてですが、1月に花鶴丘3丁目で行われた福岡県との連携事業では、実際に住んでいる地域の地図を使って、支援の必要なところにシールを張って見える化したり、2階に住んでいるひとり暮らしの視覚障がい者の女性をどう救うかなど、実践的な取り組みについてグループで話し合いが行われ、とても参考になりました。防災訓練をより実効性のあるものにしていくために、このような取り組みを各校区ごとに行っていってはどうでしょうか。 295 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 296 ◯市長(田辺 一城君) 花鶴丘3丁目区の県事業を活用した取り組みですね、議員も御参加いただいてありがとうございました。本件事業については、実は今「避難行動要支援者」と言っていますけれども、かつて「災害時要援護者」と言っていた時代からですね、県が何とかその個別避難計画をですね、各地でつくりたいということで、モデル地域を設定してやってきたものの延長の事業になります。この事業については、花鶴丘3丁目区以外にもですね、複数の古賀団地だったり新原だったりですね、複数のですね、花見東1区もかな、自治会がこの県事業を活用してですね、過去ですね、取り組んできて、既に避難行動要支援者の個別計画策定に取り組んできたところであります。  今回の現場に、私も行ってよかったなと思いましたのは、花鶴丘3丁目区の方々がもちろん実践はするんですけれども、その周辺にですね、別の地域の区長さんたちが参加をしていただけていたことです。こうしたモデル事業は全ての地域でできませんもんで、そこでどなたかが吸収して持ち帰っていただくという波及的効果が大事ですから、ああした状況になっているのは、非常に前向きに思いましたし、たしか挨拶でもそうした趣旨を申したと思います。  ですから、校区単位でこれをじゃあ実施するという仕組みから入るのがいいのかは、御提案は考えさせていただきたいというふうに思いますけれども、少なくともこの県事業を活用した取り組みがさらにほかのこの事業を活用できない地域にも波及できるような仕掛けというのは、しっかり引き続き考えて取り組んでいきたいと思います。 297 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 298 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 校区で防災訓練が行われてはいますが、やはりちょっとイベント化しているところもあり、実際に役立つのかなという懸念もされていましたので、ぜひ取り組んでいただけたらと思います。  防災士資格取得の支援の継続が上がっています。防災士の資格取得の支援の拡大とともに、区長、民生委員、組長などを地域の防災リーダーとして育成する方法や、女性避難所運営リーダーを育成していくことも地域防災力の強化になると考えますが、いかがでしょうか。 299 ◯議長(結城 弘明君) 総務課長。 300 ◯総務課長(小山 貴史君) まず1点、防災士の件でございます。今回、3年間を時限として進めていく中で、若干でございますが3名の今認定をしておるところでございます。これについては、引き続き少なくとも各自主防災のほうにですね、おっていただく、つくっていただくということを念頭に進めていきたいと思っております。やはり各地域でその資源をしっかり掘り起こしていただいて、必要な人たち、いろんな方がおられます。各地域でそういった防災リーダーをまずつくっていただきますといいますか、掘り起こしていただく、これが先決であろうということで、各自主防災のほうにはしっかりこのことを働きかけていき、各地域にはこの自主防災、防災士の資格を持ったリーダーをしっかりつくっていきたいというふうに考えているところでございます。 301 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 302 ◯市長(田辺 一城君) 防災士の事業については、まず一定のですね、こちらからも職員がアプローチするなどしてですね、資格取得に向けて3名ということですけれども、資格取得につながっているという現実がありますので、これもっとふやしたいという思いがそもそもあるので事業継続させていただきました。各自主防災組織において、やはりそうした人材がいるいないでやっぱり違いますので、そうしたところをめざしてしっかり取り組んでいきたいと思いますし、皆様からもそういった御協力、人材の発掘が一番難しいのでですね、そうした御協力をいただけたらと思います。  あと、女性の視点を1ついただいておりましたけれども、とても大事だと思っています。避難所運営等においてですね、女性、障がい者等もそうですけれども、やはりそうした立場での視点をそもそも持っておくということは大事だと思っていますので、今の御提起は大事な視点だということで今後検討させていただきたいと思います。 303 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 304 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 防災士の資格の取得の支援の拡大とともにということで、今もっと身近な地域の区長、民生委員、組長などを地域の防災リーダーとして育成する、あと女性避難所運営リーダーを育成していくというほうをぜひ強化してほしいというのを申し上げたのですが、ちょっとずれていたかなと思いますが、私のちょっと質問の仕方が悪かったんでしょうか。そこをもう一度お願いいたします。 305 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 306 ◯市長(田辺 一城君) 今、御提起いただいている地域のこういう方々というのがそうした防災士資格取得していただきたい人材の方々でもあろうかとは思います。ただ、それは一律にそうなるかはわかりませんけれども、やはりそうした方々にももちろんアプローチして、防災士の地域における重要性というのは、今も認知していただけるように取り組んでおりますけれども、そうした方々がまず第1候補というかですね、やっぱり地域でいろいろ担っていただいている方々ですから、そうした方々も含めて、防災士が各地域で生まれるように取り組んでいきたいと。  女性の視点を取り入れていくということは、今御提起いただいている手法がもう一つの重要な手法だと思いますので、そうしたことも含めて、大事なのは女性の視点がしっかり防災に入っていくということですから、そうした取り組みは検討していきたいと思います。 307 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 308 ◯議員(14番 伊東 洋子君) 災害はいつどこで、今すぐにでも起きるかもしれません。より実践的な取り組みを早急に進めていただければと思います。  次に入ります。古賀市の学校給食で使われている食材は、野菜、果物などで14.4%、お米は米粉パンも含め、古賀市産100%でつくられています。このような現状で地産地消は進んでいますでしょうか。 309 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。 310 ◯建設産業部長(河北 吉昭君) 地産地消は進んでいるものと考えております。 311 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 312 ◯教育部長(青谷  昇君) 給食におきましても、できるだけ地元産の野菜等を使うように、地産地消の推進に向けて取り組みたいということで努力はしているところでございます。 313 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 314 ◯議員(14番 伊東 洋子君) もっともっと古賀市のおいしい野菜や果物を古賀市の子どもたちに食べられるようになるといいなと思っております。  地産地消とともに安心安全な食についてですが、2017年に千葉県いすみ市が全13市立小中学校の給食で既に使用する御飯について、全量を無農薬無化学肥料の有機米を実施しています。古賀市内の生産者と連携して、安全な食を給食に提供すること、取り組んでみませんか。 315 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。 316 ◯教育部長(青谷  昇君) 給食の安心安全な提供については、最善な努力、最善となるよう連携をしながら、関係機関とも調整をして取り組みを進めたいというふうに考えております。 317 ◯議長(結城 弘明君) 伊東議員。 318 ◯議員(14番 伊東 洋子君) もう一点あったのですが、ちょっと時間が足りなかったようです。  主要農作物種子法は、戦後間もない昭和27年に国民がもう二度と食糧不足や飢えに苦しむことがないよう、主食である主要農産物の3品目の米、麦、大豆をしっかり国内で自給する目的で、優良な種子の安定的な生産と普及を国が果たすべき役割と定めている法律です……。 319 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、会派山海会、伊東洋子議員の質疑を終結いたします。  ここで暫時休憩いたします。                       午後0時34分休憩            ………………………………………………………………………………                       午後1時40分再開                       〔出席議員19名〕
    320 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。  次に、内場恭子議員。                      〔内場議員 登壇〕 321 ◯議員(4番 内場 恭子君) こんにちは。日本共産党の内場恭子です。まず、今、感染が広がっているコロナウイルスによる肺炎の感染をとめるための古賀市がとった行動、これについては敬意を表します。国の要請で休校を大きく広げていったということについては、大変重大な決断だったと思います。このために、国はまず、住民の命、国民の命を守る医療体制、検査体制をとること。さらに、休校の実施に伴い、お父さん、お母さん方の負担軽減、また、経営者の企業運営に対する負担の軽減をしっかり行ってほしいこと。そして、一日も早くこのコロナウイルスによる肺炎の感染を広げることなく、とめていくという行動を進めてほしいということで強く願っております。  市長の施政方針のSDGs実践について質問いたします。市長は、施政方針の終わりに、子どもたち、孫たちの世代に希望ある社会、地域社会をつなぐ、このことは、私がまちづくりで意識をしているSDGsの実践そのものだとしています。  そこで質問いたします。  1、子どもたちや孫たちに残していくものとは何か。  2、SDGs実践とは何か。  3、SDGs17の項目に係る具体的な行動はどういうものか。  4、SDGsの全ての項目を完結することが望ましいが、全てをなし遂げるには、甚大な努力が必要です。では、古賀市ではどこから手をつけ、実践していくのか。  以上の点を質問いたします。 322 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 323 ◯市長(田辺 一城君) 内場議員の御質問、SDGsの実践とはについてお答えをいたします。  1点目についてお答えします。施政方針でも申し上げましたとおり、子どもたちや孫たちにつないでいくのは、希望ある地域社会であり、持続可能な未来と言いかえることもできると考えております。  2点目についてお答えします。地域社会が抱えるさまざまな課題のほとんどは根底でつながり、相互に強く影響し合っており、これらの地域課題を解決し、持続可能な未来を築くため、市が行う全ての取り組みがSDGsの実践であると考えております。  3点目についてお答えします。SDGsの17の目標は、互いに密接に関連し合っていて、統合的、包括的に取り組むことで、地球全体、地域全体が持続可能な未来へ前進することができるものであり、市が行う全ての取り組みは、SDGsの17の目標にかかわる具体的な行動になり得るものと理解をしております。  4点目についてお答えします。SDGsの理念に沿って持続可能なまちづくりや地域活性化の取り組みを行うことで、政策全体の最適化や課題解決の加速化といった相乗効果が期待でき、この効果を最大化するためには、BPR──ビジネスプロセス・リエンジニアリングの導入による行政経営システムの再構築が必要であると判断し、令和2年度からの第5次総合計画の策定作業とあわせて取り組むことといたしました。 324 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 325 ◯議員(4番 内場 恭子君) 再質問に移ります。まず、子どもたちや孫たちに残していくもの、それは本当に大切なものだと考えております。継続的に経営が続く、そういう古賀市、また希望ある未来がある、自然が豊かで、そして人が豊かな生活を送ることができる、こういう未来を残してやること、私たちの大切な仕事だと思います。  そこでお尋ねしたい。SDGsの実践ということで、全ての取り組みが、古賀市の場合は、このSDGsの実践につながっていくというふうな考えです。では、その中でもやはり、全てに関係する統合的な取り組みだというふうなことを言われますが、やることにはなかなか限りがあります。私はそう思っております。まして、1年間の間で取り組めることっていうのは限っておりますし、また、この2030年までの達成目標ということについては大変厳しいものがあって、ちょうどそれは第5次総合振興計画、それの計画と実施、その時期と重なっていくと思います。そういうところで一体何を一番に取り組んでいかれるのか、何を大切にされるのかという点を確認したいと思います。 326 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 327 ◯市長(田辺 一城君) 古賀市に限らずでもあるんですが、どのぐらい意識をするかは差異があるとは思いますけれども、申し上げましたように、あらゆる取り組みがSDGsの実践になると考えています。ただ、これは強く、取り組む主体がですね、意識をする必要があるということで、本市においては、昨年10月に出しました予算編成の方針を示した市長メッセージの中で、SDGsを強く意識しましょうということを全庁にメッセージとして発したところであります。  ということで、今回の予算編成、事業構築に当たって、また、これからそれぞれの事業を取り組むに当たっては、SDGsの実践ということを意識をして、結果として取り組まれることになろうと思います。優先順位をつけるわけではありませんが、先ほど第1答弁の中で申し上げましたBPR──ビジネスプロセス・リエンジニアリング導入による行政系システム再構築というのは、全ての本市が行う営みにかかわってくるところです。このBPRの導入によってしっかりと事業、我々が今やっていることを整理をした上でですね、今後、RPA等の導入によって、さらに業務効率化を図るというところに将来的には持っていけたらということも考えておりますので、まずは、この事業だけが最優先というわけではありませんけれども、経営全体にかかわるという視点からは、このBPRの導入による行政経営システムの再構築というのは、SDGsの実践という観点からも重要な取り組みだと認識をしております。 328 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 329 ◯議員(4番 内場 恭子君) 市長は、市を経営する経営者として、BPRですかね、の再構築など、そういう経営的なことも考えていかなければいけない立場にあります。私、議員の立場としては、古賀市がもっと進めている、今古賀市の特徴と言えるような、教育の問題について力を尽くしていただけたらというふうにも思います。昨年は、子どもの貧困等について盛んに議論をしながら、皆さんと一緒に考えてまいりました。そこでいかがでしょうか。古賀市では、まず視点を変えて、私はこの17のグローバルの目標の一つの4、質の高い教育をみんなにという視点で、例えば子どもの貧困をまた取り上げて、チルドレン・ファーストの古賀市をつくっていくという考えをもう少し深めていただくような考えはないでしょうか。 330 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 331 ◯市長(田辺 一城君) 教育の視点からの子どもの貧困対策の推進というのも、当然とても大事なことだと思っています。直近の事例で申し上げますとですね、今、まさに進行中であります新型コロナウイルス感染症に係るですね、臨時休校という措置を決断しましたが、それに伴うですね、必要性が突然に浮上している特別な措置としての学童保育の問題においても、そうした生活困窮、経済的に困窮状態にある御家庭については、その費用についてですね、全額いただかないという方針を立てているのも、そうした子どもの貧困というものも意識して判断、決断させていただいておりますので、その視点は引き続き持って、今後も取り組んでいきたいと思います。 332 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 333 ◯議員(4番 内場 恭子君) このSDGsの目標、これは17項目あります。これをちょっと読み上げるのは時間的にちょっと難しいので、私はその中の、やはり全てに関連するというふうに、市長は関係するとおっしゃいましたが、その中でも特に1の貧困をなくす、3の全ての人の健康と福祉、こういうものを視点と持っていくべき、こういうふうに考えております。どうぞ、市長は、こういう視点を持っていかれているはずと思いますが、では、2030年に実際にどれほどの効果が上がって、その達成している見通しについてはどんなふうにお考えでしょうか。 334 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 335 ◯市長(田辺 一城君) このSDGsの理念に沿って持続可能なまちづくりをやっていくというのは、大きな考え方として我々持ってはいますけれども、それを、じゃあ、どういった、今2030年とおっしゃいましたけれども、我が町としてはですね、まちづくりを、そうしたある目標を設定してやっていくというものは、それは総合計画においてきちんと目標を設定し、やっていくものだと認識しておりますので、2030という視点ではありませんが、理念、考え方としてはSDGsの実践というのを意識しながら、そうしたさまざまな取り組みの進捗の管理だったり、目標の設定だったりは、総合計画で行っていくべきものと考えています。 336 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 337 ◯議員(4番 内場 恭子君) 市長の10年後の未来は想像ができません。私の10年後の未来も余り想像ができませんが、子どもたちの未来は守りたいと考えます。では、そこで、誰一人も取り残さないという合い言葉、この言葉について市長はどうお考えでしょうか。そして子どもたちにどのように伝えていかれますでしょうか。 338 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 339 ◯市長(田辺 一城君) 誰一人取り残さないということは、現実社会でですね、さまざまなことがもう起きておりますが、やはり政治行政がめざすべき、とても、最も大事な考え方の一つだと思っております。人は生まれる場所も育っていく環境も、自分自身で選ぶことができないということで、全てを自己責任に帰することができないという観点から、広い意味でのですね、社会保障がなされるべきであり、政策形成がなされるべきだと考えておりますので、1人でも困っていると、苦しんでいるという人を生み出さないという基本的な考え方を持って、あらゆる政策を展開するということが大事だというふうに思っております。 340 ◯議長(結城 弘明君) どのように伝えていきますかと。 341 ◯市長(田辺 一城君) どのように伝えていくかということですね。ですから、子どもたちに対しては、やはり教育、学びの現場でですね、今もうこれ既に本市はやってますけれども、人権だったりですね、お互いともに大事な存在なんだよということをしっかりと、今、教育現場で本市がやっていることをしっかりと継続していくということが大事だと認識しています。 342 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 343 ◯議員(4番 内場 恭子君) 教育の現場、啓発の現場でぜひ誰一人取り残さないという考えを示していきたいと……。 344 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、内場恭子議員の質疑を終結いたします。  次に、吉住長敏議員。                      〔吉住議員 登壇〕 345 ◯議員(9番 吉住 長敏君) それでは、前代未聞の今の事態を憂いつつも、議員活動は萎縮してはいけない、そういう観点から、施政方針に森林、もしくは林業の2文字がいささかもないという中での、あえてこの問題を取り上げさせていただきました。古賀市10万本ふるさとの森づくりの冊子によりますと、10年がかりで内外から植樹で約1万人、育林作業で約5,000人が参加、常緑樹、落葉樹約50樹種の古賀グリーンパークの森づくり、精励されました。行政主体ではなく、民間企業、各種団体、個人などが広範に連携した、まさにSDGsがめざすスタイルをいち早く先行させた取り組みを顧み、以下質問するものです。  1、古賀市には2001年度から始まった10万本の森づくりの壮大な取り組みの実績の経験と、その現場を改めて評価すべきでは。  2、SDGsの達成には、2015年の世界林業会議は、森林・林業の主流化が不可欠との声明を採択していることへの認識。  3、古賀市のSDGsの施策展開には、この円熟した場を有効に活用、山の日などをにらんで継続的に発展させてはいかがでしょうか。 346 ◯議長(結城 弘明君) 市長。                     〔市長 田辺一城君登壇〕 347 ◯市長(田辺 一城君) 吉住議員の御質問、SDGsと古賀グリーンパークの森についてお答えをいたします。  1点目についてお答えします。古賀市10万本ふるさとの森づくりの取り組みは、この地域に根差した森づくりの活動であり、生物多様性を含む生態系の保全に寄与していると考えております。また、この取り組みを、市民、企業、学校、行政の共働作業で行ったことは、効果的なパートナーシップのあり方の参考になると評価をしております。  2点目についてお答えします。2015年の第14回世界林業会議において、SDGs達成のためには、森林林業の主流化が不可欠との声明が採択されたことは承知をしております。同時に、森林は、気候変動の適用及び緩和に対する本質的な解決方法であることや、木材利用拡大の重要性などが広く多くの国民に確実に広まってきているものと理解をしております。  本市におきましても、森林が有する公益的機能の維持・発揮を目的とする森林整備や木材利用の重要性は十分認識しております。今後もこれまでの取り組みに加え、森林環境譲与税などを活用しながら、森林の整備に努めてまいります。  3点目についてお答えします。SDGsの視点から、山の日などを活用して、多面的な機能を有する森林について、市民の皆様の理解を醸成していくことは、意義あることと認識をしております。 348 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 349 ◯議員(9番 吉住 長敏君) まず、市長にお聞きします。市長は今まで、森づくり運動に行かれたことがございますか。 350 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 351 ◯市長(田辺 一城君) 森づくり運動そのものに──古賀市10万本ふるさとの森づくり運動ですか。運動そのものへの参画はございませんけど、この運動に熱心に取り組んでこられた皆様からお話を聞いたりですね、この現場については承知をしております。 352 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 353 ◯議員(9番 吉住 長敏君) 今、冒頭の第1答弁でも申されましたけれども、このスタイルっていうのは、全国に先駆けてもですね、非常に模範とすべきスタイルではないかな、九州電力のバックボーンもありましたし。でございますが、まずお尋ねしたいのはですね、2018年度から古賀市はですね、今後の古賀グリーンパークの維持管理については、行政主体方針の方向で責任持って管理していくという方針があることは御存じでしょうか。 354 ◯議長(結城 弘明君) 建設産業部長。 355 ◯建設産業部長(河北 吉昭君) グリーンパークの植樹につきましては、10万本の森づくり、平成13年度から取り組みまして、22年度まで第10回を行っております。その後につきましては、都市計画課所管でグリーンパークの維持管理を行っております。 356 ◯議長(結城 弘明君) 横田副市長。 357 ◯副市長(横田 昌宏君) 植樹に際しましては、議員おっしゃいますとおり、いろんな方々のお力で植樹なされました。ただし、年数がたってきますと、木も大きくなりますし、非常に繁茂状況も、当初予想しとったよりは早く厳しくなってきておりましたので、全てのことを市民の皆様方にお願いをするというのはちょっと無理な状況もございましたので、途中から行政のほうが責任を持って、ある程度のところまで完了するという方向にしております。 358 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 359 ◯議員(9番 吉住 長敏君) 僕はですね、2018年度からの方針転換っていうのは、やっぱりこれは誤りじゃないかなと思ってるんですよ。市長になられた2020年度の施政方針に絡む質問でございますから、2020年度にはですね、このことは十分やっぱり考えるべきじゃないかという意味で質疑してるわけです。といいますのは、SDGsの観点からしてみましてもね、いろんな企業を巻き込んで、私はこの資料で質問してますし、緑のまちづくり会の平成30年の2月の通信を見ながらやっておりますが、市は今までこそっとやろうとしてたのに、平成30年度からかな、もう古賀市で責任持って管理しますと。これ、私の感覚としては、古賀市が背負いすぎじゃないかなという気がするんですけれども、もし、市長、その当時御存じなければ副市長でも構いませんけど、その観点についてはいかがでしょうか。 360 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 361 ◯市長(田辺 一城君) 議員御指摘の状況で維持管理、保全等が、古賀市が前に出てですね、やっていることへの課題認識の御披瀝いただいております。今現状ですね、緑のまちづくりの会の皆様もそうですが、民間の団体の皆様や企業、教育現場等がやっぱり、さっきパートナーシップと申し上げましたけれども、その体制が薄くなってるということへの御懸念だと思いますので、今の御提起はいま一度庁内で引き取らせていただいて、今後のグリーンパークの維持管理、ただ、いろんな主体のですね、状況の変化とかもありますのでですね、年月がたって団体の状況の変化等もありますので、どういった形でパートナーシップの視点も含めてやっていけるのかということは、ちょっと考えさせていただきたいと思います。 362 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 363 ◯議員(9番 吉住 長敏君) この運動を盛り上げてくるには、行政自体が持続的な行政姿勢ではないと民間には浸透していかないと思うんですね。その意味では、古賀市の場合は森づくり運動ということで、長い間、相当の人数で実際にやってきたという布石があるわけですよ。この実績を生かさない方はないというのが僕の観点なんですね。  しかもですね、当時、小学生から老若男女まで、多くの方が幅広い層で森づくりにかかわられているわけです。僕が申し上げたいことは、小学生──つまり今30代から40代ですね、多分、そういう方が、これから先の未来形成に向かってですね、あの山で木を植えた、間伐をした、今大きくなってますけど、それでも現在はですね、御承知のように、ベンチは腐れて壊れてます。放置されてます。看板も汚れてます。枝打ちとか中に入りやすいように、もっと山を楽しむという観点も必要だと思うんですね。そういう意味で、僕は森づくり運動を同窓会運動、森のね、かかわった人たちの、そういったものに発展、転嫁させていくべき時期が来たのじゃないかというふうに思っておりますが、市長の認識はいかがでしょう。 364 ◯議長(結城 弘明君) 横田副市長。 365 ◯副市長(横田 昌宏君) ただいま御提案ありました、そういう仕組みづくりにつきましては、今後、所管しております都市計画課も含めまして検討してまいりたいと思います。 366 ◯議長(結城 弘明君) 吉住議員。 367 ◯議員(9番 吉住 長敏君) 一緒にわいわいがやがややると。東京の井の頭公園にはですね、結婚記念日にベンチを贈る運動があります、寄贈していくようなね。そういったことは、森にかかわった人は関心がありますので、どうぞよろしくお願いします。 368 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、吉住長敏議員の質疑を終結いたします。  以上で、施政方針に対する質疑を終結いたします。  これより議案審議に入ります。            ────────────・────・────────────   日程第3.第3号議案 専決処分について(保育所業務遂行上の過失に係る損害賠償について) 369 ◯議長(結城 弘明君) 日程第3、第3号議案保育所業務遂行上の過失に係る損害賠償についてを議題といたします。  これより質疑に入りますが、ただいまのところ通告はありません。質疑ございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 370 ◯議長(結城 弘明君) 質疑を終結いたします。  お諮りします。ただいま議題となっております第3号議案は、委員会付託を省略し、直ちに討論、採決に入りたいと思いますが、御異議ございませんか。                    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 371 ◯議長(結城 弘明君) 異議なしと認めます。  直ちに討論、採決に入ります。採決は押しボタンにより行います。  第3号議案保育所業務遂行上の過失に係る損害賠償について、専決処分につき承認を求める件についての討論に入ります。本案に対する反対討論の発言を許します。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 372 ◯議長(結城 弘明君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 373 ◯議長(結城 弘明君) 次に、本案に対する反対討論の発言を許します。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 374 ◯議長(結城 弘明君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 375 ◯議長(結城 弘明君) 討論を終結します。  直ちに採決します。第3号議案専決処分につき承認を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 376 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。
                          〔賛成者18/18〕 377 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数18人、賛成18人、賛成全員であります。  よって、第3号議案の専決処分につき承認を求める件は、承認することに決定いたしました。            ────────────・────・────────────   日程第4.第4号議案 古賀市公共施設マネジメント推進審議会条例の制定について        第5号議案 古賀市国民健康保険財政調整基金条例の制定について        第6号議案 古賀市森林環境譲与税基金条例の制定について        第7号議案 古賀市部落差別をはじめあらゆる差別の解消と人権擁護に関する条例の制定について 378 ◯議長(結城 弘明君) 次、日程第4、第4号議案古賀市公共施設マネジメント推進審議会条例の制定についてから、第7号議案古賀市部落差別をはじめあらゆる差別の解消と人権擁護に関する条例の制定についてまでの4議案を一括して議題といたします。  これより一括して大綱質疑に入ります。質疑の通告がありますので発言を許します。  内場恭子議員。 379 ◯議員(4番 内場 恭子君) 第7号議案に対して大綱質疑を行いたいと思います。古賀市部落差別をはじめあらゆる差別の解消と人権擁護に関する条例の制定というところです。  まず1に、条例制定の経過はどのようなものか。  2、あらゆる差別の解消についての認識はどのようなものか。  3、部落差別についての見解はどのようなものか。  4、あらゆる差別の中に部落差別は含まれていないのか。  以上、お尋ねしたいと思います。 380 ◯議長(結城 弘明君) 市民部長。 381 ◯市民部長(清水万里子君) 内場議員の第7号議案に対する御質問にお答えいたします。  1点目についてお答えいたします。本市では、人権問題の解決を目的とした条例として、平成8年、古賀市同和問題等の早期解決に関する条例を制定して以降、今日まで、人権を取り巻く環境は大きく変化してきております。特に、インターネットの急速な普及拡大による新たな人権問題もあらわれてきました。また、平成28年の障がい者差別、ヘイトスピーチ、部落差別という、個別の人権課題の解消を目的とした法の施行を機に、条例の改正等に取り組む自治体も出てまいりました。このような社会情勢に鑑み、本市においても庁内での検討を重ねるとともに、古賀市人権施策審議会からも御意見をいただき、今議会に提案させていただいたところです。  2点目についてお答えします。あらゆる差別を解消していくためは、その原因、要因となっているものを取り除いていくことが重要であると考えております。本市といたしましては、日本国憲法の基本原理の一つである基本的人権の尊重の趣旨について、あらゆる機会を捉えて啓発していくとともに、個別の人権課題については正しく知ることを最重要課題と位置づけ、これまで以上に人権教育及び人権啓発に取り組む必要があると認識しております。  3点目についてお答えいたします。部落差別については、昭和40年の同和対策審議会答申でも示されたとおり、我が国における最も深刻にして重大な社会問題であると認識しております。明治4年のいわゆる解放令から150年が経過しようとしているにもかかわらず、今なお部落差別はなくなっていません。この問題の解決は行政の責務であるということを胸に刻み、一日も早い部落差別の解消をめざした取り組みを推進していかなければならないと認識しております。  4点目についてお答えします。本条例の名称及び第1項の目的でも規定しておりますとおり、あらゆる差別の中に部落差別も含まれております。 382 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 383 ◯議員(4番 内場 恭子君) 今の差別の状況につきまして、大変憂慮するものが本当にあると思います。ネットを開けば見るに耐えないような記事が、たくさんの情報として上がっております。その中には、確かに部落差別の問題を取り上げたものもあります。しかし、ほかにも女性の問題、難病の問題、外国人問題、さらにLGBTなどの性的マイノリティーの方をやゆしたような問題、本当に大変な問題があります。そういう中で、なぜ今、古賀市部落差別をはじめあらゆる差別の解消と人権擁護の条例を制定するのか、このことが大きく問われていると私は考えております。差別を解消するための方法だというふうなことは考えておりますが、なぜここに「部落差別をはじめ」という言葉が出てきてしまうのでしょうか。あらゆる差別の中に部落差別も含まれているというお答えをいただきました。そうなると、差別の中には優劣があるんでしょうか。重い軽いがあるんでしょうか。市長、この条例の名称についてのお考えはいかがでしょうか。 384 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 385 ◯市長(田辺 一城君) あらゆる差別事象に向かって、本市としてはそれはいけないことだということで、それを解消していくという基本姿勢を持っております。なお、先ほど部長も申し上げましたように、国の同和対策審議会答申に示されておるようにですね、やっぱり我が国における最も深刻にして重大な社会問題である、そして部落差別は解消されていないという、基本的な立ち位置に立って、国もですね、法の制定という大きな動きになり、そして、それを受けて我々としても、同様の認識でしっかりと取り組んでいかなければならない、最も深刻にして重大な社会問題としての部落差別があるというふうに考えております。という背景もあり、今回、またですね、「はじめ」という文言を使わせていただいております。ここに優劣というものはないと認識しております。ということで、古賀市部落差別をはじめあらゆる差別の解消と人権擁護に関する条例という名称を採用させていただいているところであります。 386 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 387 ◯議員(4番 内場 恭子君) 私は別に同和差別、部落差別が全くない、ゼロになったと、そういうふうなことを言ってるのではありません。本当に心にもないことを書いていらっしゃる、何という卑劣なやり方だ、このそういう部落問題について、同和問題についてということを取り上げて発信される、そういう卑劣なやり方、絶対許せるものでありません。そういう方たちの人権を守るというのもとっても大事なことだと考えています。しかし、ほかにもたくさんの人権があります。女性の問題であり、障がい者の問題、高齢者問題、難病問題、今感染が広がってるコロナウイルスの問題、感染してる、罹患してるというだけで、言葉、汚くののしられるような事例があったということが今世界でも報道があっております。また、よその地域に行って、外国で日本人がそういう対応を受けるような場合もあるかもしれません。そういう意味でのあらゆる差別というふうな文言を使って、より一層この人権の問題、大きく進めていかねばならないというふうに考えております。  特に部落差別の問題については、確かにある一部のところでは、まだ差別は残っていると言われる方、しかし、違う運動団体では、もう差別の解消はほとんどできてるんだと、そういうふうなことも言われる方があります。これは、差別を受け取る人間、またそういう周囲、環境の問題で、それぞれどういう受け取り方をするかによって、差別というのは感じる部分が多いと思います。例えば女性の差別、パワハラであったり、セクハラであったりを受けたとき、どの文言が差別に当たるのか、非常に難しい問題があります。しかし、高校生の女の子が電車の中で痴漢行為を受けたとき、これははっきり明らかな暴行です。そういう内容についてを周りがしっかり考え、古賀市民が考えていくべきときだというふうに考えます。そこの中で、私はやはりここに「あらゆる差別」という文言を使って人権問題を解決しようという、こういうときに部落差別という言葉を頭につけられることが非常に大きな問題だというふうに考えております。  この文言をつけることで、部落差別が大きく進展する、解決するというのであれば、また違うというふうに言われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、それで本当に解決が進むのかという点については、甚だ疑問を持っております。これは、これから先の古賀市がどういうふうにやってこの人権問題を解決していくのか、その努力の結果しかわからないというふうに思っておりますので、それについてぜひお考えを示していただきたいのは、全ての人の人権を守るために、では、この「部落差別をはじめ」という文言を使ったほうが役に立つというふうに、市長、お考えなんでしょうか。いかがですか。 388 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 389 ◯市長(田辺 一城君) まず、部落差別は、今なお、現に、この町も含めですね、日本全国、各地で解消ができていないという基本的な認識に立っております。この部落差別というのは、我が国の歴史を顧みるにですね、非常に、その歴史的背景もさることながら、今なお、最も深刻で重大な社会問題であるという認識があります。我が国における部落差別の解消というものは、あらゆる人権課題を解決していく上で、長きにわたって続いているこの問題を解消もできないのに、新たに生じている人権課題も解消できるのかとも思います。ですから、こうした非常に歴史的にも重い差別事象に対して、強い決意を持って、その解消に臨むという決意を本市としても、さらに引き続き持ち続けることが重要であり、議員御指摘のように、この間、部落差別が続く中でですね、新たな人権課題がさまざまな形で浮上をしています。こうしたさまざまな形での差別、偏見というのもしっかりと解消していくということで、その目的の中にさまざまなですね、ことを理由とした差別、偏見等があるよという基本認識と、その解消をしなければならないという決意を含めて、目的を書かせていただいているところでありますので、そうした見地から、今回、本条例の名称を掲げさせていただいているところであります。 390 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。 391 ◯議員(4番 内場 恭子君) 私は違う考えを持っております。これはもう私の考えということを言われるかもしれません。確かに部落問題は大きな問題の一つだと思います。人権問題としても大変な問題だったというふうな過去があったということも知っております。でも、今現在の子どもたちの状況などを見ると、いじめによって子どもがみずから命を絶つ、これこそもっともっとひどい大きな人権問題です。女性が性差別を受け、暴行、暴力で、自分の人生を再び立ち上がることができないように打ちのめされる。第2の殺人、2回目の殺人と言われるような、そういう状況の中に陥る。また、さまざまな格差の中で、あらゆる人があらゆる差別を受ける可能性がある。こういう状況の中で、私は、人権問題を解決していくべきだというふうに考えております。  何もこの「部落差別をはじめ」という文言を使用したから、この人権問題が解決するというふうには思っておりません。だからといって、じゃあ、使わないのがいいのか。寝た子を起こすようなことはしないでくれとおっしゃるようなこと、そういうことを言ってるのではありません。人の権利を守る、人権を大切にするということをきっちり子どもたちに教えていく、伝えていく。どういう場合であろうと、相手から、自分が望まない、そういう言動、行動をとられた、対応をとられたということ、それに対して嫌だ、おかしいという声を上げていかれる、そういう権利があるんだということを子どもたちにも伝えたい、大人にも高齢者にも障がい者にも外国人にも伝えていく、こういう人権施策を発展させてほしいというふうに願っております。そういうお考えはいかがでしょうか。 392 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 393 ◯市長(田辺 一城君) 本条例目的に記載をさせていただきますように、あらゆる差別、今、議員御指摘のさまざまな属性に基づく差別というのもしっかりと解消していくべきだというふうに考えておりまして、本条例、提案をさせていただいております。 394 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、通告者の大綱質疑は終わりました。ほかに質疑はございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 395 ◯議長(結城 弘明君) 大綱質疑を終結いたします。  ただいま議題となっております第4号議案から第7号議案までの4議案は、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、それぞれの所管の常任委員会に付託いたします。各委員長におかれましては、最終日の本会議において審査結果の報告を願います。            ────────────・────・────────────   日程第5.第8号議案 古賀市基本構想審議会条例等の一部を改正する条例の制定について        第9号議案 古賀市部設置条例の一部を改正する条例の制定について        第10号議案 古賀市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について        第11号議案 古賀市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について        第12号議案 古賀市適応指導教室条例の一部を改正する条例の制定について        第13号議案 古賀市生涯学習センター条例の一部を改正する条例の制定について        第14号議案 古賀市印鑑条例の一部を改正する条例の制定について        第15号議案 古賀市水道事業給水条例の一部を改正する条例の制定について        第16号議案 古賀市下水道条例の一部を改正する条例の制定について 396 ◯議長(結城 弘明君) 次、日程第5、第8号議案古賀市基本構想審議会条例等の一部を改正する条例の制定についてから、第16号議案古賀市下水道条例の一部を改正する条例の制定についてまでの9議案を一括して議題といたします。  これより、一括して大綱質疑に入ります。質疑の通告がありますので、発言を許します。  奴間健司議員。 397 ◯議員(1番 奴間 健司君) それでは、第8号議案古賀市基本構想審議会条例等の一部を改正する条例の制定について、大綱質疑をさせていただきます。私は、この条例改正案を見て初めて、2つの課の名前が変更されようとしていることを知りました。条例改正案の背景であることから、大綱質疑をさせていただきます。  1、経営企画課を経営戦略課に、また、都市計画課を都市整備課に変更しようとする目的、並びに事務分掌や体制面での変更はあるのでしょうか。今回の条例改正は、この課名の変更以外に理由があるんでしょうか。  2、この2課以外に課名や事務分掌の変更はありますか。  3、今回の条例改正案を提出する前に、課名や事務分掌の変更については、議決案件ではないにしても、議会に報告、説明すべきだったと思いますが、いかがでしょうか。  以上、答弁を求めます。 398 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 399 ◯総務部長(吉村 博文君) 奴間議員の第8号議案に対する御質問にお答えします。  1点目についてお答えします。経営企画課から経営戦略課への名称変更につきましては、未来に向けて持続可能な古賀市を実現していくため、長期的な視点に立った自治体経営を、より総合的戦略として展開していくことから課名を変更するものでございます。事務分掌及び体制面では、主には秘書業務を人事課へ、統計業務を総務課へ移管し、人事課から行政組織、行財政改革及び事務改善に関する業務を経営戦略課へ移管するもので、業務内容に見合う体制にしていく予定でございます。  都市計画課から都市整備課への名称変更については、古賀駅周辺を初め、大規模開発について積極的に推進するため、計画から整備へという一歩踏み出た課名とし、市の姿勢を示す課名に変更することとしたものでございます。事務分掌及び体制面では、現状の業務に加え、大規模開発と連動した企業誘致もあわせて担うことで、効果的な開発につながるものと考え、一部の事務分掌を商工政策課から移管するもので、業務内容に見合う体制にしていく予定でございます。  条例改正につきましては、本市の附属機関の庶務担当としての課名の変更が必要となったことが理由でございます。  2点目についてお答えします。全体の課名及び事務分掌の変更は、まずは3月4日の総務常任委員会において報告させていただきたいと思います。  3点目についてお答えします。条例改正案を提出する前の議会報告としましては、1月28日開催の総務常任委員会におきまして、組織機構の見直しを検討している旨報告させていただきました。なお、その時点においては、課名を含め事務分掌の変更について協議中であり、決定していない状況であったことから、3月の総務常任委員会におきまして、改めて報告させていただく予定でございます。 400 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 401 ◯議員(1番 奴間 健司君) ちょっとメモができないぐらい内容がたくさんありますね。非常に議案そのものは、庶務担当の課の名前変更だけなんですが、背景には相当大きな変更があるようなので、付託された委員会でしっかり審議をお願いしたいんですが、一つだけ再質問を市長にさせていただきたいんですが、今話をざっと聞いただけで、初めて聞いたことが多くてですね、やはりこれだけのことについて、施政方針には機構改革の内容、職員力向上についてはやっぱり触れてきちんと説明したほうがよかったのではないか、なぜ触れなかったのか、ちょっと市長にお尋ねします。  そして、2019年7月5日の庁議の場で市長はですね、「2020年度に向けて、各部・課の人的配置の適正性、効率化の検証を行ってほしい、全体の最適配置を念頭に置きながら、強化する部分も考慮しながら検討する」と指示していますね。また、横田副市長は、「新しい事業がなければ削るのが当然だ」というような、かなり厳しい指摘もしています。庁議の中でも、何か激しい議論があったように思うんですが、今回の条例改正の背景には、実はこうした大きな機構改革が断行されてるというふうにちょっと受けとめられるんですが、そうなんでしょうか。ちょっとそこを市長にですね、施政方針できちんと説明したほうがよかったのではないですかという点とですね、昨年7月5日で指示したような趣旨の、かなり大がかりな機構改革が断行されたというふうに受けとめるべきなのか、ちょっと2点、市長の答弁をお願いしたいと思います。 402 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 403 ◯市長(田辺 一城君) 大がかりかどうかというのは、受けとめ方にもよるとは思いますけれども、何が大がかりというかというのがありますが、今回のですね、機構改革の主眼につきましては、大きく2つありまして、ここに答弁させていただいたように──つまり頭脳の部分ですね、経営戦略的機能を高めていくということ、そしてもう一つが、産業力の強化を図っていくということ、この大きく2点について、本市としてマネジメント上強化する必要があるという判断をし、行っているものであります。  これにつきましては、実は既に大方針というか、大きな考え方は、私が市長就任後のこの本会議におきまして、御提起もいただいております。皆さん議会側からもですね、やはり産業力というのをしっかり強化、企業誘致の視点だったりしたと記憶していますが、そうした視点から機構というものの検討が必要ではないかという提起をこの場で受けたというふうに認識をしております。また、私もその場かその後の発言の中でですね、そうした産業力の強化というのは、体制の強化を図ることでやらなきゃいけないといった趣旨の認識は、披瀝しているところだと記憶をしております。  そうした背景があって、今回の機構の改革、大きく2つの視点からの改革を今行わせていただく中で、課名につきましても、先ほど申し上げたような、概念の強化というところがありますので、使う単語もより実態に即したものにしたいということで、課名も変更となり、今回関係するものについて条例改正をお願いしているという次第でございます。 404 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 405 ◯議員(1番 奴間 健司君) 内容についてはちょっと付託された委員会でしっかりやっていただければ結構で、施政方針でやっぱり触れたほうがよかったのではないかということについて、ちょっと答弁なかったんですが、先ほど総務部長が1月28日時点の総務委員会で具体的に報告できなかったのは、まだ協議中だったという答弁がありましたので、端的に言って、施政方針確定するのに間に合わなかったということが、施政方針で触れなかった理由と受けとめてよろしいですか。いかがでしょうか。それだけ聞いて終わっておきたいと思います。 406 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 407 ◯市長(田辺 一城君) 最初に、答弁漏れましたが、書かなかった理由、意図的に書かなかったわけではありませんということがまず一つと、今御指摘いただいた、決まってなかったから書けなかったということでもないということを申し上げておきたいと思います。 408 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、通告者の大綱質疑は終わりました。ほかに質疑ございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 409 ◯議長(結城 弘明君) 大綱質疑を終結いたします。  ただいま議題となっております第8号議案から第16号議案までの9議案は、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、それぞれの所管の常任委員会に付託いたします。各委員長におかれましては、最終日の本会議において審査結果の報告を願います。            ────────────・────・────────────   日程第6.第17号議案 令和2年度古賀市一般会計予算について        第18号議案 令和2年度古賀市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算について        第19号議案 令和2年度古賀市国民健康保険特別会計予算について        第20号議案 令和2年度古賀市後期高齢者医療特別会計予算について        第21号議案 令和2年度古賀市介護保険特別会計予算について        第22号議案 令和2年度古賀市水道事業会計予算について        第23号議案 令和2年度古賀市下水道事業会計予算について 410 ◯議長(結城 弘明君) 日程第6、第17号議案令和2年度古賀市一般会計予算についてから、第23号議案令和2年度古賀市下水道事業会計予算についてまでの7議案を一括して議題といたします。  これより、一括して大綱質疑に入ります。質疑の通告がありますので、この発言を許します。  奴間健司議員。 411 ◯議員(1番 奴間 健司君) 第17号議案令和2年度古賀市一般会計予算について、大綱質疑をさせていただきます。  1、予算規模が過去最大規模となった要因は何でしょうか。会計年度任用職員制度開始に伴う人件費増、障がい者、保育園、幼稚園関係の扶助費増が主な要因ではないかと思いますが、いかがでしょうか。  2、2019年10月に公表した財政見通しと比較すると、歳入では約9億2,500万円の減、歳出では約4,000万円の減となっています。もちろん、財政見通しそのものが、調整したものではなく積み上げたものであることは承知しておりますが、財政見通しと予算案の差をどう説明するでしょうか。  3、財政見通しの総括のところには、「健全財政の推進のためには、この見通しを参考に、予算編成の中で財源の確保や歳出の見直し等、収支改善に取り組む必要があります」と述べていました。どのように実行されたでしょうか。予算案を執行した場合、経常収支比率はどの程度になる見込みをお持ちでしょうか。  4、健康づくり、介護予防の観点で、持続可能なまちづくりに向けた先行投資となる新たな予算措置は盛り込んだでしょうか。子どもの健康に関する取り組みは盛り込まれていますか。  5、予算案の各事業の目標は、第4次古賀市総合振興計画後期基本計画に掲げた目標でしょうか。それとも、4月から始動する第2期古賀市まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げた目標でしょうか。各事業の達成度の基準は何なのかお聞きします。  6、事前配付予算案の修正で判明したことから、あえて質問しますが、3,000万円を査定段階で落とされた事業の復活に生かすことは可能であり、市民にとってプラスと言えないでしょうか。いかがでしょうか。
     7、施政方針の中の予算編成と主な事業の部分を切り離し、予算案の説明としたほうがわかりやすくなると思いますが、いかがでしょうか。  以上、答弁を求めます。 412 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 413 ◯総務部長(吉村 博文君) 奴間議員の第17号議案に対する御質問にお答えします。  1点目についてお答えします。議員お見込みのとおり、会計年度任用職員制度開始に伴います人件費の増や、障がい者、保育園、幼稚園関係の扶助費の増等による義務的経費の増が、予算規模が過去最大となった主な要因でございます。  2点目についてお答えします。財政見通しは、決算見込みを示したものでございますので、予算と比較することはなじみませんが、当初予算と比較すると、歳入の差の主な要因につきましては、平成31年度決算に基づく繰越金の見込みの差であり、歳出の差の主な要因につきましては積立金の見込みの差でございます。  3点目についてお答えします。予算編成におきましては、将来的な財政見通しを参考に、事業実施に対する補助金や地方債の有効活用等による財源の確保や、選択と集中による予算配分や枠配分予算の継続による歳出の見直し等に取り組んでまいりました。経常収支比率につきましては、決算をもとに算出するものと考えております。  4点目についてお答えします。健康づくりの観点では、持続可能なまちづくりに向けて、新たに産後鬱の発症や重症化の予防、産後不調の軽減を図るため、産前から家庭訪問を行う産前・産後子育て支援事業と、胃がん等の早期発見を図るための内視鏡検診を導入するがん検診事業に取り組んでまいります。  介護予防での観点では、地域住民が主体となり、地域の公民館等で健康づくりや介護予防に取り組むヘルス・ステーションの設置促進や、活動支援を行う地域健康づくり活動支援事業等に引き続き取り組むとともに、75歳以上の高齢者に対し、検診や集いの場等において、新たに国が示した、後期高齢者の質問票を用いて健康状態を把握し、状態に応じた支援を行うこととしております。また、子どもの健康に関しましては、新たに乳幼児のロタウイルス感染予防のための小児予防接種事業に取り組むとともに、小児がん治療等で予防接種の免疫を喪失した方の再接種の助成等に引き続き取り組んでまいります。  5点目についてお答えします。本市では、第4次総合振興計画後期基本計画において、政策ごとに代表的な指標を掲げ、数値目標を設定しており、予算案の各事業は政策を実現するための手段として組み立ててございます。施政方針に掲げた事業の成果につきましては、毎年度決算時に成果報告書としてお示ししております。また、現在策定中の第2期古賀市まち・ひと・しごと創生総合戦略におけるKGI及びKPIにつきましても、効果をはかる指標として、その推移を注視し、検証してまいります。  6点目についてお答えします。このたびは、事前配付した予算案に修正があり、大変申しわけございませんでした。修正した約3,000万円でございますが、査定では、事業の必要性、緊急性、効果等を総合的に勘案して、事業の可否を判断しておりますので、査定で実施しないと判断した事業に充てるのではなく、今後見込まれる小中学校等の義務教育施設の整備に備える基金である義務教育施設整備基金に積み立てることが適切であると考えております。  7点目についてお答えします。施政方針は、市長の市政運営に対する基本的な考え方や予算案及び主要な事業について述べるものであり、さまざまな評価があってしかるべきと考えてございます。御指摘は議員のお考えとして受けとめさせていただきます。 414 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 415 ◯議員(1番 奴間 健司君) 大綱質疑ですので、若干だけ市長にちょっとお聞きしておきたいと思います。施政方針では、財政の現状から確認、共有しておきますという文章から始まって、中期財政見通しの公表や収支改善を意識したことなどについて言及されています。ただ、よく読むと一般論であり、具体的な中身は余り書かれていないと思います。昨年の11月11日の庁議で、市長は、「ビルドもそうだがスクラップを果敢に行ってほしい」と発言されていますね。以前は、ビルド・アンド・スクラップだったのが、最近はスクラップ・アンド・ビルドに、ちょっと細かな表現ですが、ちょっと順番を変えておられます。  お尋ねしたいんですが、今回の当初予算編成に向けてですね、この庁議で指示したようなスクラップを果敢に実行されたんでしょうか。それは、結果的に市民へのサービス、あるいは市民の負担等にマイナスになるものもあると思います。カットすればですね。そういったことについては言及がないのでお尋ねしますが、この当初予算に見える形で出たもの以外で、このビルドもそうだがスクラップを果敢に行ってほしいという指示が、どのように実行されたのか、市民にどういう影響を及ぼすのか。この点については市長に答弁をお願いします。  それから、もう一つですが、子どもの健康づくりの問題です。健康づくりや介護予防については、先ほど答弁で、さまざま展開されることは理解しました。ただ、私は、特にこれから、将来、持続可能性を考えると、子ども対象の特定健診などについては、非常に重要ではないかという指摘をしてきましたが、市長は、「まずは法的義務づけを優先し、子どもに関してはしかるべきときに」と12月議会で答弁をされました。当初予算を見る限り、結果的にはまだ2020年という年は、市長の判断としては、しかるべきときではないと最終的に判断されたんでしょうか。しかし、市長は、子どもに係る健康の取り組みは必要だと一方では述べられていましたので、子ども対象の特定健診は別として、子どもに係る健康の取り組みは、少しでも盛り込まれてるのでしょうか。ちょっと最初の2点だけ、市長の答弁をお願いしたいと思います。 416 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 417 ◯市長(田辺 一城君) まず1点目でございますけれども、スクラップの話をいただきましたが、考え方としてですね、これまでやってきている事業の中で、市民全体の公平性の観点や効果測定の観点から、その効果の測定が困難である等の事情、理由を総合的に勘案して、事業の縮小や事業を行わないというふうになったものも存在を当然にします。  2つ目ですけれども、子どもの健康づくりの観点からとおっしゃいましたけれども、これは幅広い話になってきますが、例えば先ほど第1の答弁で御披瀝をさせていただいておりますですね、産前産後の子育ての支援というのも子どもの健康に極めて重要な、私は視点だと思っております。これを、あまねく全ての初産婦を職員が出向くことによって、予防的観点からもきちんとアプローチをかけてですね、アウトリーチ型で顔の見える関係を築き、不安を払拭し、また、不安定になったとしてもその重症化を予防するという事業は、これは子どもの健康という観点からも極めて新たな取り組みとして私は大事だと思って、今回予算計上及び事業構築を御提案をさせていただいておりますので、子どもの健康という観点からですね、どういったことをさらにやっていくんだと問われれば、これは非常に象徴的な意味でも大事な取り組みを始めさせていただきたいという御提案だと思っております。 418 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 419 ◯議員(1番 奴間 健司君) 縮小とか廃止の事業もあるということなんで、詳細はまた委員会の中でお聞きしたいと思います。子どもに関しては、乳幼児から、特に私は小中学生、いろんな世代による取り組みがあるので、そっちを強調されると、別に反対はしません。小中学生もちょっと考えてほしいなっていうこと、忘れないでほしいと思うんです。  ちょっともう1回だけ、済みません、再質問なんですが、第4次総合振興計画後期基本計画に掲げた目標、それから、新たな第2期のまち・ひと・しごとの総合戦略の目標、先ほど答弁、微妙に答えていただいてましたけども、やっぱり一体どっちをこだわってですね、我々議会としては、議員としては、成果がどこまで達成できたのかをはかるときには、どの目標に対してというのは基準になります。御承知のように、人口目標も6万5,000から実質下方修正されようとしていますし、公共交通についても、年間28万という言い方を、せめて年何回か乗るようにとか、週何回というふうに、かなり言い方が変わっちゃってきてるんですね。そういう意味では、何か一つ明確な評価基準というものは持っておかないと、評価測定がしにくいんじゃないかなと。これは、市長にちょっと問題意識をお聞きしたいと思うんです。しかも、これに加えてですね、再三、SDGsの視点を全ての事業に盛り込まれたとおっしゃいました。そうすると、今度はSDGsの達成度はどうなんですかっていうのも出てきちゃうんですね。だから、もう観念的な言葉ではなくて、やっぱり一つ一つの事業が、1年間でどこまでめざすのかという目標は、明確であるはずだと思うので、予算委員会でお聞きすれば、担当課は、第4次で掲げてる目標とか、まち・ひと・しごとの目標にかかわらず、こういう目標に向かってという基準は示していただけるものと期待して、市長の見解を聞いておきたいので、答弁お願いします。  それから、3,000万の問題は非常にデリケートな問題だけど、あえてお聞きしたんですが、やっぱりミスの関係で3,000万出っちゃったんだけども、その影響でですね、残念ながら、査定で振り落とされた事業があったんじゃないか。敗者復活戦じゃないけども、その財源を使って、ぎりぎり落とされたものぐらいは復活してもいいんじゃないかっていうのは、私、あえてちょっと、こんな質問するのはおかしいなと思いながらもですね、もうお聞きしたんで、3,000万って大きいからですね。だから、一応つじつま合わせるために教育基金へ積み立てしたけど、それは手法としてはいいです。だけど、ぎりぎり落とされた事業の復活に使ったらどうかっていうのはですね、ぎりぎりの質問として許していただきたいので、ざっくばらんな見解、お聞かせください。  もう1点は、施政方針なんですが、やっぱりこれもったいないなと思うのは、市長の施政方針、せっかくボリュームあるのに、主な事業のところが重複してるんですよ。だから、後半のですね、予算概要とか主な事業、もう分離してですね、これは実は2016年3月議会で提案してるんです。今始まった話じゃない。そうすれば、45分の市長の施政方針がですね、恐らく20分ぐらいで済んだはず。聞くほうもわかりやすいし、説明するほうもわかりやすいので、これは今後ぜひですね、研究していただきたいなと。総務部長は、奴間議員の意見としてって、ちょっと切り捨てられましたけど、もう何年も前から言ってるんでですね、新しく市長になったんで、市長は初耳かもわかりませんので、ぜひ受けとめていただけたらありがたい。ちょっとこれだけお聞かせください。 420 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 421 ◯市長(田辺 一城君) 3つあったと思いますけれども、まず大きく1点目につきまして、どうやって市の取り組みをですね、評価していけばいいんだという御指摘だと思いますが、最もですね、成果をはかるにですね、見ていただくためのものは総合計画、今で言う第4次総合振興計画で掲げていることがですね、しっかり進んできているのかという視点で各政策、施策、見ていただきたいというふうに思います。私が市長就任する前からもちろんこの計画はあるわけですけれども、私が市長就任後にお示しをいたしました持続可能な都市に向けた経営方針の図の中にも、第4次古賀市総合振興計画の、たしか目標の達成と2019年──今後の未来に向けてといった表現をあの図の中にも、概念図にも入れさせていただいておりますので、まさに私が市長就任後にやってる取り組みも、この4次計画の目標達成というものに向かってさせていただいてるという御認識で持っていただけたらと思います。  ただし、やはり計画策定時と異なる社会状況、時代状況の変化等も、それは弾力的に対応していかなければならないということで、議員御指摘いただいたようなですね、まちづくりの各分野における表現やですね、考え方が変化をしてきているということは当然あると思います。そうしたところは過渡期でありますので、受けとめていただいて、こうしたことを踏まえて第5次計画にもつないでいきたいというふうに考えているところです。  4、3,000万円の件でございますけれども、改めて本当に予算案の事前配付の段階でのですね、修正をさせていただいたことは大変申しわけなかったというふうに思っております。その上で、あえて査定で、令和2年度やらないとなったものについて──いわゆる復活というか、いうことができないかという御指摘でございますけれども、査定の段階でですね、額のみを意識して、個別事業の必要性を判断しているものではないという点があります。先ほど申し上げましたように、令和2年度に、この必要性、緊急性があるのかといったことも大きな視点として議論をし、令和2年度やるべきかどうかという判断をしておりますので、額が出てきたから、だから、やらないと決めたことを、じゃあ、やろうかという議論にはちょっとなじまないというふうに考えておりますので、御理解をいただきたく思います。  あわせて最後に、施政方針ですけれども、現在の形をよりよくできないかという意味での御提起だと一旦受けとめさせていただきたいと思います。ただ、現在の形も意義があると思っておりまして、確かに重なってる部分もあるんですけど、そっちの、前段の部分は私自分で書いてます。当然重なる部分出てくるんですけれども、前段で触れずともやっぱり大事なものたくさんありますので、それをわかりやすく記述をさせていただいてお示しを、これ市民の皆様にもわかりやすくするというのも大事だと思ってますので、次年度に向けた施政方針についてこうした形もとらせていただきました。  また、SDGsにつきましては、各事業ごとの年度目標のようなものは立てておりません。先ほどどこかで申し上げたと思うんですが、SDGsは理念に沿って持続可能なまちづくり、地域活性化の取り組みを行うということが大事なものだと考えておりますので、SDGsのめざしている社会、世界を実現していくために、我々は、その実現していくんだという意識をしっかり持って各事業取り組んでいきましょうということを、共通認識化、庁内でしているということでございますので、目標があるという話では、個別具体にですね、という性質のものではありません。 422 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、通告者の大綱質疑は終わりましたが、ほかに質疑はございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 423 ◯議長(結城 弘明君) 大綱質疑を終結いたします。  お諮りします。ただいま議題となっております第17号議案から第23号議案までの7議案については、委員会条例第6条の規定により、予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、今会期中の審査といたしたいと思いますが、御異議ございませんか。                    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 424 ◯議長(結城 弘明君) 異議なしと認めます。  よって、第17号議案から第23号議案までの7議案は、委員会条例第6条の規定により、予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、今会期中の審査とすることに決定いたしました。  ただいま設置されました予算審査特別委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により、議長を除く全議員を指名いたします。            ────────────・────・────────────   日程第7.第24号議案 平成31年度古賀市一般会計補正予算(第5号)について        第25号議案 平成31年度古賀市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号)について        第26号議案 平成31年度古賀市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)について        第27号議案 平成31年度古賀市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)について        第28号議案 平成31年度古賀市介護保険特別会計補正予算(第4号)について        第29号議案 平成31年度古賀市水道事業会計補正予算(第3号)について        第30号議案 平成31年度古賀市下水道事業会計補正予算(第3号)について 425 ◯議長(結城 弘明君) 次、日程第7、第24号議案平成31年度古賀市一般会計補正予算(第5号)についてから、第30号議案平成31年度古賀市下水道事業会計補正予算(第3号)についてまでの7議案を一括して議題といたします。  これより、一括して大綱質疑に入ります。質疑の通告がありますので、発言を許します。  奴間健司議員。 426 ◯議員(1番 奴間 健司君) 第24号議案平成31年度古賀市一般会計補正予算(第5号)について大綱質疑をいたします。  1点目は、消費税率引上負担軽減事業費について、昨年6月補正予算では3億2,022万8,000円計上されましたが、今回の補正で1億5,162万5,000円の減額となっております。約半分が減額補正とされた原因は何でしょうか。非課税世帯や子育て世帯に対し、負担軽減の効果があったと言えるでしょうか。購入できる人とできない人の格差を生み出していないでしょうか。最終的結果が出たら、制度の問題点を検証し、国に伝えるべきと思いますが、いかがでしょうか。  2点目ですが、当初予算に計上された金額が、全て100%減額となった事業についてであります。移住支援事業補助200万円、経営企画課担当、市民活動支援事業費90万円、財政課担当、長寿社会づくりソフト事業補助100万円、商工政策課担当、新規事業創出促進事業補助290万円、商工政策課担当、新規事業者拠点形成事業補助608万8,000円、商工政策課。100%減額補正ということについてどう評価していますか。本来はあってはならない補正ではないでしょうか。当初予算計上時の担当課の見込みの甘さ、財政課、3役査定の甘さ、財源に対する認識の甘さや執行上の体制の問題などはなかったでしょうか。  大きい3番目は、児童生徒用パソコン端末配備に向けたネットワーク整備費2億7,270万円についてです。今回の補正の最大規模の予算です。全体事業は、2020年度から2023年度までの4年間の期間をかけるそうですが、期待される効果や総事業費見込み、費用対効果をどう考えているか、お尋ねいたします。  以上、答弁をお願いします。 427 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。 428 ◯総務部長(吉村 博文君) 奴間議員の第24号議案に対する御質問にお答えします。  1点目のアについてお答えします。約半分が減額補正となった原因につきましては、住民税非課税者は購入引換券の交付申請後に、同引換券をサンコスモ古賀、または市内の郵便局に持参し、商品券を購入する必要があること。また、分割購入はできますが、最大2万円の購入代金があらかじめ必要なことから、負担に思われる場合があったのではないかと考えております。  イについてお答えします。負担軽減の効果につきましては、商品券を最大2万円分購入し、全て使用した場合に5,000円分が家計の負担軽減につながりますことから、一定の成果はあったものと考えております。また、商品券の購入につきましては、購入できる人とできない人の格差が生じないように、1冊から分割して購入できるよう配慮したところでございます。  ウについてお答えいたします。4月ごろに福岡県を通じて国に購入引換券交付者数と商品券の販売額について、実績報告を行いますので、その結果を踏まえて課題等もあわせて整理し、伝える予定としております。  2点目についてお答えします。100%の減額補正ではございますが、移住支援事業補助につきましては、支給要件に該当する対象者が見込まれないことによる減額。市民活動支援事業費につきましては、公募型補助に対する申請はあったものの、審査の結果、不採択となったことによる減額。長寿社会づくりソフト事業補助につきましては、事業実施の財源としていた長寿社会づくりソフト事業費交付金が不採択となったための減額。新規事業創出促進事業補助、新規事業者拠点形成事業補助につきましては、創業希望者をサポートする一体的な支援事業ではございましたが、新規事業者拠点形成事業補助の申請がなく、創業等に対する支援施策について、事業スキームの見直しを行う必要が生じたため、あわせて減額するものであり、見込みや査定、財源に対する認識の甘さ、執行上の問題はなかったものと考えております。  3点目についてお答えします。期待される効果と費用対効果につきましては、校内ネットワーク整備を行い、小中学校におけるパソコン端末を整備することにより、ICTを利用した教育を大きく変え、児童生徒一人一人の能力や特性に応じた学びや、子ども同士が教え合い、学び合う協働的な学びなどを実現できることが期待されております。それにより、今の子どもたちが大人になるころの超スマート社会において不可欠な情報を適切に選択・活用する力を身につけさせることができると考えております。また、教材の共有化や校務の合理化などにより、教職員の指導力向上と働き方改革を大きく進めることができると考えております。総事業費につきましては、公立学校情報通信ネットワーク環境施設整備費補助金等の国庫補助や地方債の活用を含め、令和5年度までに4億5,000万円を見込んでおります。 429 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 430 ◯議員(1番 奴間 健司君) 大綱質疑なんで、ちょっとこの後市長に見解を聞いておきたいんですが、1点目の消費税率引上負担軽減事業なんですが、総務部長の答弁をもう一回読み直し、聞き直したいと思いますが、やっぱり少し無理、制度上の問題点があって、結果的に私はやっぱり格差が生じたんじゃないかな、2万円投じて買える人と買えない人、約半額の減額なので、ちょっとその辺はシビアに検証したらどうかと思うんですが、ちょっと市長の認識をお聞かせいただきたいと思います。  それから、100%減額の事業ですが、答弁では、私が指摘したような問題はないという答弁だったんですが、市長どうでしょうか。そう言い切れるんでしょうか。やっぱり私は、この時点で見込みがないものは全部減額しておくという措置は、精算補正ともよく言われますけども、やっぱり行財政運営上、あるいは担当課の判断の上では、何らかのやっぱり反省すべき点、教訓はあったのではないかなと思うんですけど、ちょっと市長の認識をお聞かせください。  それから、児童のパソコンの関係ですけども、エアコンと同じようにやっぱり国が何か制度を言ってくると、やっぱりこれに乗っていくっていうのがまた繰り返されるんですが、端的な話、教科書にQRコードがついてきて、これ読み取れないと困るからっていう切迫した問題もありますね。これは、2020年度においては、まだネットワーク整備なので、実際は2020年度は活用できないんだけども、その辺のカバーはできるんでしょうか。  それから、これは将来的にSociety5.0社会と言われてますが、特に今回のように一斉休校といったときに、これは遠隔授業、遠隔教育っていうのが、恐らくそんな遠くない時代に実現すると思うんですね。そうすれば自宅にいながら、こういった時代でも学校から発信して、自宅で勉強、テレワークと似たような考え方です。だから、そういったことも含めてですね、何か国が打ち出すと乗っかるっていうんじゃなくて、古賀市自身も将来予測をしながら、積極的に取り組んだらどうかなと思いますが、その考えを、市長、お聞かせいただければと思います。ちょっとその点だけ、大綱質疑で聞いて終わっておきたいと思います。 431 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 432 ◯市長(田辺 一城君) この消費増税対策で打ち出されたですね、負担軽減事業に関して、商品券の事業ですけれども、そもそもですね、予算計上額、これでも8割ですね、以前やった現金給付のときのですね、実績を超えない範囲で予算計上させていただきました。結果として、奴間議員、以前から、諸般の事情からですね、活用なされるのは8割いかないんではないかという問題提起をいただいていたと記憶していますけれども、そうした結果は実際起きているということであります。  いわゆる経済状況が困窮等で厳しい皆様の中でですね、格差が生まれているのではないかという御指摘についてもですね、買える人、買えない人が出ていると推察されるわけですから、そうした課題、問題点についてはですね、最終的に県を通じて、国にですね、この制度についての最終的な、我々としてはこう考えるということは伝えていきたいというふうに考えているところであります。それは、以前答弁させていただいたことをしっかり実行するというふうに受けとめていただけたらと思います。  2点目につきましてですけれども、やはり我々ですね、今回もそうですけれども、今の時点において最善を尽くせば、実施、実行し、成果が上がるというものを判断して予算計上をさせていただいているところであります。その後、さまざまな状況の変化等においてですね、実施ができなくなったりですね、当初想定していた事態とは異なる変化があり、事業実施が困難になったということも現にあります。そうしたことにつきましてはですね、状況の変化によってできなくなったというものですので、御指摘いただいてるですね、査定時点における甘さだったり、財源に対する認識の甘さだったり、執行上の体制の問題ということがあって、各事業が結果として行えなかったということではないというふうに認識をしております。個別具体の状況の変化というものに起因して、結果としてこうした事態になってしまったと。もちろん予算案としてお願いしている立場ではありますので、こうしたことは極力起きないように、さらに我々も努力をしていきたいという立場であります。  3点目につきましては、今回の事業におきましては、今議員御指摘の遠隔授業だったりというところまでは行き着きませんが、そもそも本市においてはですね、このICT環境の整備という視点からは、これまで大きく取り組めていない分野でもありますので、やはりこの国の大方針を契機に、国がやるからただ乗っかるという視点ではなくてですね、やはり国が全国でやっぱりもう一気に進めなきゃいけないというタイミングであるというふうに発したわけですから、ここでともにやらないという選択はやはりないだろうと。特にうちは、これまでの取り組みがやや弱い分野でもありますので、これを契機にということは、子どもたちにとっても必要な話であろうと思いますので、今回のGIGAスクール構想という国の姿勢にしっかりと呼応して、事業構築をさせていただき、これから取り組んでいくつもりであります。独自の取り組みにつきましては、ちょっとその先の話になってこようかと思いますので、御意見として賜っておきたいと思います。 433 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、通告者の大綱質疑は終わりました。ほかに質疑ございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 434 ◯議長(結城 弘明君) 大綱質疑を終結いたします。  お諮りします。ただいま議題となっております第24号議案から第30号議案までの7議案については、委員会条例第6条の規定により、補正予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、今会期中の審査といたしたいと思いますが、異議ございませんか。                    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 435 ◯議長(結城 弘明君) 異議なしと認めます。よって、第24号議案から第30号議案までの7議案は、補正予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、今会期中の審査とすることに決定いたしました。  ただいま設置されました補正予算審査特別委員会の委員の選任については、委員会条例第7条第1項の規定により、議長を除く全議員を指名いたします。  ここで暫時休憩いたします。  休憩中に、委員会条例第8条第2項の規定により、予算審査特別委員会及び補正予算審査特別委員会の委員長及び副委員長の互選をお願いいたします。  再開はベルをもってお知らせいたします。                       午後3時10分休憩            ………………………………………………………………………………                       午後3時40分再開                       〔出席議員19名〕 436 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続きまして、会議を再開いたします。  ただいま休憩中に予算審査特別委員会及び補正予算審査特別委員会の委員長及び副委員長の互選をお願いいたしておりましたので、その結果の報告を願います。  事務局長。 437 ◯事務局長(渋田 倫男君) 報告をいたします。  予算審査特別委員会委員長、井之上豊議員、副委員長、森本義征議員。補正予算審査特別委員会委員長、村松謙二議員、副委員長、紙谷由香議員。  以上のとおりでございます。 438 ◯議長(結城 弘明君) 予算審査特別委員会委員長、補正予算審査特別委員会委員長におかれましては、最終日の本会議において、審査結果の報告を願います。            ────────────・────・────────────   日程第8.第31号議案 古賀市と福津市の間における古賀市汚泥再生処理センター海津木苑(仮称)の建設及び              し尿処理に関する事務の委託に関する規約の締結について 439 ◯議長(結城 弘明君) 次、日程第8、第31号議案古賀市と福津市の間における古賀市汚泥再生処理センター海津木苑(仮称)の建設及びし尿処理に関する事務の委託に関する規約の締結についてを議題といたします。  これより、大綱質疑に入りますが、ただいまのところ通告はありません。質疑ございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 440 ◯議長(結城 弘明君) 大綱質疑を終結いたします。  ただいま議題となっております第31号議案は、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。委員長におかれましては、最終日の本会議において審査結果の報告を願います。
               ────────────・────・────────────   日程第9.第32号議案 古賀市名誉市民の選定について 441 ◯議長(結城 弘明君) 次、日程第9、第32号議案古賀市名誉市民の選定についてを議題といたします。  これより、質疑に入ります。質疑の通告がありますので、発言を許します。  奴間健司議員。 442 ◯議員(1番 奴間 健司君) 第32号議案古賀市名誉市民の選定について質疑を行います。私は、中村哲氏を古賀市名誉市民とすることに全く異論はございません。ただ、根拠となる条例が、何せかなり以前に策定されたものであることから、その課題と関連させて質疑をさせていただきます。  1点目は、中村哲氏の功績ですが、条例の定めにある古賀市の発展、公共の福祉の増進、文化の発展の向上というのがあります。私は、この定めはもとより、中村哲氏は、日本、アジア、世界にとって、平和と命を守る上で大きな貢献をされたと評価しています。ある自治体では、市民、または縁の深い者で政治、経済、教育、文化、社会、その他各般にわたり、国家の繁栄に功績があった者という定めを条例に盛り込んでおります。議案にある功績の概要文書は、条例の定めに引きつけて記述されているものと思いますけども、中村哲氏の功績は、現在の条例の定めを超えたものがあると思いますが、いかがでしょうか。  2点目ですが、選定という表現です。改めて選定の意味を調べましたが、多くの中から目的、条件に合うものを選び、定めるという意味として選定という言葉は使われています。果たして、市長や議会が名誉市民をそのような形で選び、定めるものなのでしょうか。条例を根拠に選定となっておりますが、今後は決定等に見直したほうがよいと思いますが、いかがでしょうか。  3点目は、名誉市民を選考する過程です。この議案提出に至る過程、どのようになっていたのでしょうか。また、議案に添付されてる参考資料、功績の概要はどのようなプロセスで作成されたんでしょうか。ある自治体では、市長の諮問機関である選考委員会──有識者等で構成しているそうですが──に委嘱し、その審議結果を踏まえて市長が選考し、議会の同意を得て決定するというところもございました。今後はこうした過程が必要と思いますが、いかがお考えでしょうか。  最後に、名誉市民の称号を贈ること以外に取り組みの案はありますか。条例にはさまざまな礼遇というところしかございません。記念碑や記念館、あるいはペシャワール会への支援など考えられますが、いかがでしょうか。  以上、答弁を求めます。 443 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 444 ◯市長(田辺 一城君) 奴間議員の第32号議案に対する御質問にお答えをします。  1点目についてお答えをいたします。中村哲氏は、条例の定める本市の発展、公共の福祉の増進、または文化の発展、向上に貢献し、その功績が顕著で、市民が深く尊敬し感謝するに値する者に当たり、本市のまちづくりに大きく寄与された御功績は多大であります。また、日本国内はもちろん、世界からも深く尊敬や感謝の念が寄せられていると認識をしております。  2点目についてお答えします。名誉市民条例につきましては、昭和50年に制定をされた条例であり、御指摘の点も含め、よりよいものになるよう検討してまいります。  3点目についてお答えします。中村哲氏への古賀市名誉市民の選定についての議案を上程することについては、庁議での意見も踏まえ、私が決定をいたしました。議案の参考資料、功績の概要については、本市における活動やNGOペシャワール会とのやりとりなどを踏まえ作成をしたところです。また、名誉市民を選定するに当たっては、選考委員会などを設置することも一つの方法だと考えます。  4点目についてお答えします。市民の皆様の御意見も踏まえ、中村哲氏の御功績と志を受け継ぎ、後世につないでいけるよう顕彰のあり方を検討いたします。 445 ◯議長(結城 弘明君) 奴間議員。 446 ◯議員(1番 奴間 健司君) 名誉市民というのは、一つの手段であり、これは一人一人が中村哲氏の生き方やその活動のあり方を語り継ぎ、また一人一人の実践に生かしていくことが極めて大事ではないかなと思います。実は、市長ももしかしたら記録等をお読みになってると思うんですが、2001年の2月──もう19年も前になりますけど、当時の第3次総合振興計画を策定するに当たって、まちづくりフォーラムが開催され、そのパネリストの1人として中村哲氏が登壇されておりました。私はその場にいて、ちょっと名刺交換をしたんですが、その言葉は非常に忘れられないんですけども、今の古賀市の自然、それをそのまま次の世代に引き継ぐことが町で一番大変なことなんだけど、一番大事なことだというような発言をされていたのを今でも忘れることができません。また、昨年の6月なんですが、西南大学で行われるペシャワール現地報告会に行った折、私は、実はそこで中村哲氏に質問したんですが、「最近、SDGsという言葉が非常に、はやっているという言葉は語弊があるけども、誰もが言ってるが、現地で活動している中村哲氏はどう思いますか」という質問を投げかけたところ、「決めることは大事だ、しかし、現場でどう具体化するかを知らない方々が、いろいろ机上で議論するのはいかがかと思う」こんなお答えをいただきました。こんなことを御紹介したのは、やっぱり名誉市民にするってことは一つの手法であって、やっぱり大事なことは、今現在、それからこれから私たちが実際の中にどう生かしていくのかだと思います。  ちょっと市長にもう一度お尋ねしたいんですが、施政方針の中の言葉を今も御紹介されましたが、中村さんの御功績と志を受け継ぎ、中村さんの顕彰のあり方を検討しますという、「顕彰のあり方を検討します」というところなんですが、これは今回の条例提案で名誉市民にするということ以外の何かあり方を含んだ表現なのか、あるいはこの名誉市民にするということを想定した意味合いで使ってるのか、その点をちょっと確認の意味でお答えいただければと思います。よろしくお願いいたします。 447 ◯議長(結城 弘明君) 市長。 448 ◯市長(田辺 一城君) 答弁で申し上げました顕彰のあり方を検討いたしますの含意は、まず、名誉市民として、まさにこれも顕彰ですが、名誉市民になっていただきたいということが、もちろん大きなものの一つですが、今後、具体には令和2年度にですね、市民の皆様とともにどういった顕彰をしていくかということもアイデアもいただきながら、御意見いただきながら考えていく場をつくり、何らかの顕彰をしていくということを含めて申し上げているところです。 449 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、通告者の質疑は終わりました。ほかに質疑ございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 450 ◯議長(結城 弘明君) 質疑を終結いたします。  お諮りします。ただいま議題となっております第32号議案は、委員会付託を省略し、最終日の本会議において討論、採決を行うことといたしたいと思いますが、御異議ございませんか。                    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 451 ◯議長(結城 弘明君) 異議なしと認めます。よって、第32号議案は、委員会付託を省略し、最終日の本会議において討論、採決を行うことに決定いたしました。            ────────────・────・────────────   日程第10.諮問第1号 人権擁護委員候補者の推薦について 452 ◯議長(結城 弘明君) 日程第10、諮問第1号人権擁護委員候補者の推薦についてを議題といたします。  これより、質疑に入りますが、ただいまのところ通告はありません。質疑ございませんか。                     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 453 ◯議長(結城 弘明君) 質疑を終結いたします。  お諮りします。ただいま議題となっております諮問第1号は、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決に入りたいと思いますが、御異議ございませんか。                    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 454 ◯議長(結城 弘明君) 異議なしと認めます。直ちに採決いたします。諮問第1号人権擁護委員候補者の推薦について意見を求める件は、原案のとおり轡水俊英氏を適任と答申することに異議ございませんか。                    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 455 ◯議長(結城 弘明君) 異議なしと認めます。よって、諮問第1号人権擁護委員候補者の推薦については、原案のとおり轡水俊英氏を適任と答申することに決定いたしました。            ────────────・────・──────────── 456 ◯議長(結城 弘明君) 以上をもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたします。                       午後3時53分散会            ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 古賀市議会...